山椒

聖者の行進の山椒のネタバレレビュー・内容・結末

聖者の行進(1998年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今の時代では
絶対に放送できないドラマ、と
友達に言われて
U-NEXTで一気見

たしかに今の
何にでも苦情訴え
それが罷り通る日本では
放送できなそうな内容だった

そもそもいしだ壱成
こんなイケメンで
こんなに演技がうまいのに驚いた

他の障害者役の演者たちも
やりすぎなくて
絶妙にキャラにハマっていて観れる

障害者をテーマにした上で
家族から捨てられ
それでも居場所が欲しいために
労働を強いられ
恋愛しても
その理解者が死んだりと
ずっとずっと希望がない

障害者の性欲や恋愛感情に
触れている作品は
あまり多くみないので
そこを描きながら
レイプ妊娠のコンボがさらにエグい

元の事件があるらしいので
人間の善と悪とはなんなのかを
聖者は障害者しかいないのではないか
と考えさせられる

広末涼子って今でもずっと
かわいいからほんとにすごい

ただ、飛び降りシーンでの
あまりにも美しすぎる
競技飛び込みからの
タックルは無理があるように思えて
少し現代だとわらえてしまう

おばあちゃんち呼んだんなら
父親の話無視して
おばあちゃんに頼み込んで
そこで3人で暮らして欲しかったな

終始見ながら感じていたのが
女教師があまりにと偽善者すぎる

途中途中で偽善的な考えを
突っ込まれるセリフもあるので
これはあえての問題定義で
このキャラクターを登場させているのか、と
思うとめちゃくちゃすごい

この時代の酒井法子も美人だけど
あまりにもこのキャラクターが
偽善者すぎて
観ていてイライラしすぎてしまう

この先生が1番
障害者を差別しているとしか思えない

加担しないとこの環境から追い出され
食いぶちがなくなるから、と
泣きながら振り下ろした矛先が
障害者の未成年への失明になるの
あまりにも衝撃的すぎるし
いくらいい人だろうが
息子の学費は諦めて一生償えよと思ってしまう

権力者になるために
子供への愛情が薄れ
何を選ぶのかをわからなくなる
父親ってチワワのCMやってた清水さんや

1番最後の火事のあとの
マンホールの中から
誰からの着信やねんで出てくるのは
ご都合主義っぽく感じて
なんか勿体なかったな
山椒

山椒