もう誰も愛さないの1の情報・感想・評価

エピソード01
第1話
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noris

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1回見逃すとついていけなくなる「ジェットコースタードラマ」として、以降「あなただけ見えない」(キョンキョンと本木雅弘)、「もう涙は見せない」(ゴクミと伊原剛志)と三部作になったという。91年作で、ドラマの全盛期だからなにしろ強気である。メインライターは吉本昌弘、近年で言うと「警視庁ゼロ係」とか、鈴木浩介のくだらない「癒されたい男」などを書いている。 最後まで頑張って見ようとは思っているのだが、1話から展開が早すぎて、とてもついていけない。平凡な家庭に生まれた#山口智子 (27歳、かわいい!)は銀行に就職してテラーになったが、なぜか彼女をひそかに妬む同僚の田中美奈子の手引きにより、一碧湖の別荘で妹(15歳の観月ありさ!)もろとも暴漢に強姦される。観月はショックで記憶喪失になり、山口も薬丸裕英との婚約を破棄。銀行役員付きの運転手である吉田栄作が田中に唆されて傷心の山口につけ込み、銀行の金を横領させ、田中が通報してあっけなく逮捕。 ここまでが1話のあらましだが、そこまで悪謀を凝らす田中が不動産会社社長の琢己卓郎の愛人だったり、吉田栄作には投獄され無実を訴えるがんの父親がいたり、金に汚い伊藤かずえの美人弁護士が登場したり、設定がヒジョーにややこしく、俳優の目星がつかないこともあって把握に時間がかかる。この後も登場人物が増えてはどんどん死んでいくらしい。登場人物全員がとびきりの異常者である。 ちなみに本作は観月ありさが脇役で登場する唯一のドラマだそうだ。 「牡丹と薔薇」に匹敵するドロドロドラマとして有名らしいので(私は90年代まではほとんどテレビドラマというものを見ておらず知らなかった。本作はビデオ化も見送られたそうで、再放送は一種の事件らしい)、先がたのしみだ。