いて座

だが、情熱はあるのいて座のネタバレレビュー・内容・結末

だが、情熱はある(2023年製作のドラマ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

再現度が高いっていうかもはや本人すぎてびっくりした。見続けるうちにそれが強くなっていて、これまでお笑いにあんまり興味なかったけどすごい面白くて若林と山ちゃんだけじゃなくてお笑い自体にも興味を持てた。この2人をキャスティングしてくれてありがとう。

1話で「似てるとしたら仲良くなれそうにない」って言ってるシーンがあって、その後にスプリットスクリーンで2人の学生時代のダイジェストみたいな感じで映してたけど、2人で1つに見えるカットが間に入ってたりしたから、前のシーンのセリフがすぐに反映されてるみたいだった。この続きは後々描かれるけど思ったよりも先の話すぎて、やっと話が追いついた時は「あっそういえば」ってなった。

幼少期の若林になにかする度に「○○するな、死ぬぞ」って若林のお父さんが言ってるシーンがあって、魚眼レンズ使ってちょっと面白く見えるんだけど感情を出させないというか押さえつける圧が強くて度を超えると毒親みたいだから笑いにくいね。

山里が好きな人と同じクラスになるために進路ねじまげたのに、結局同じクラスになれなくて上手くいかないの単純に可哀想で笑った。
人のためにやることが結局は自分のためになるって考えて動くのそれはそれで幸せそう。
ヒコロヒーの山ちゃんのお母さんが幼少期からことある事に「すごいね」って言ってて、自己肯定感高めてくれそうだしそのスタイルがずっと変わらなくてお母さんこそすごいわ。毎話1回はそのセリフ聞いてた気がするから待ってたところある。


前期の「ブラッシュアップ」に出てきた加藤が山里の先輩として出てたり、春日が「タイムスリップしてる?」ってセリフでブラプラ思い出した。狙ってるでしょ。

ジョジョ好きだから山里がしずちゃんをコンビにしようとする時にジョジョの話してて沸いたし話せるようにちゃんと履修してるの好感度高い。ハイウェイスターが好きって確かに山里のしがみつくような性格になんか似てるわ。

M-1の敗者復活戦のオードリーの漫才めちゃくちゃ面白かったし、タクシーで会場に向かう時に若林の彼女が「面白かったです」って言ってたの見て泣いた。

しずちゃんが「山ちゃんに拾ってもらったから私から解散したいなんて言わない」的なこと言ってて、不仲な時期があったとしても山ちゃんのこと思ってるし、いろんな仕事をしていてもあくまで漫才師としているところめちゃくちゃかっこいい。

若林のおばあちゃんが切り抜きの写真を貼っていた中に堂本光一の写真が混ざっていたの笑っちゃったけど切ないなあ。
「パスタって言えんじゃねえか!」っていうので父親が自分の本を読んでいたことが分かったところと「感情を出すな、泣くな、死ぬぞ」っていう若林が幼少期に言われていたことがそのままそっくり父親に返すように言っているシーンには胸が熱くなった。

谷ショーさんの「いま幸せ?」とか「みんな死んじゃえって目してるね」っていうセリフが深すぎて、亡くなったあとに若林が「幸せになったもん勝ちよと言っていた本人は幸せだったんだろうか」っていうところまでがセットな気がして、キーパーソン的な存在だったな。どういう人か見てみたかった。

主演2人もすごいけどかが屋のクリーピーナッツもすごくないか?
本家のCreepy Nutsの曲いくつか聞いたことあるけど実はこういうこともあったんだって思ったし、裏でこの2人も着実に夢を叶えたりしててすごいなって思った。

コロナ禍に入ったシーンでしずちゃんが絵を描いてて、前にしずちゃんの個展に行った時に素敵な絵だなと思ってた「イカの嫁入り」って絵が飾ってあっててうわあってなった。本当に素敵な作品ばかりだった。

リアルの山里亮太が現場に差し入れしたたまごサンドも登場しててこれだからドラマの撮影と制作陣はいいな〜って思う。放送しながら作り上げていくことの良さと粋を感じた。

ずっとナレーションとして参加してた水卜アナが最終話で本人役としてて出ててそこは本人なんだって思った笑笑
最後別々のところから歩いてきた2人がエレベーター前で一緒になって、エレベーター入ったら後ろにはレギュラー参加してる番組のポスターがあって、ゴールがないからサクセスかは分からないけど成長ぶりは感じられてなかなかにエモい。

スト担なので途中から「こっから」がオープニングだけに変子になるっていうの正直えって感じだったけどタイトル的にもオープニングの方が似合ってたかもね。みんないっぱい聞いてくれ。
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