はる

だが、情熱はあるのはるのレビュー・感想・評価

だが、情熱はある(2023年製作のドラマ)
4.5
凄いドラマでした。子供の頃からお笑いが好きで、それこそ2008年のM-1は当時中学生でテレビの前でオードリーを応援していたようなお笑いファンとしてはご褒美のような作品でした。

正直ドラマが始まるまでは主演の二人の事も大して知らなくてあまり期待していなかったのですが、いざ始まってみると主演二人の演技と作品のディテールの細かさに驚かされっぱなしでした。

オードリーと南キャンのこれまでの軌跡と若林さんと山里さんの著書を追いかけてきた身としてはよくもこんなところまて再現しているなだとか、こんな小ネタをよく挟んできたなみたいな事でとにかく感動しましたし、制作しながらもリアルタイムで色々なネタを吸収していくスピード感は本当に凄いと思いました。それこそマヂラブの村上さんがラジオで話したことをきっかけに出演が決まったり、最終回では不毛な議論や午前0時の森の再現までやってのけたときは頭がバグりそうになりました。

そして何よりも主演の髙橋海人と森本慎太郎の演技。ただのモノマネではなく憑依のようなその演技は驚嘆せざるを得ず、言い回しやマイム、姿勢まであまりにも本人そっくりで、背筋が凍るほどでした。

お笑いへの愛をこれだけ感じさせてくれた事そのものが嬉しく、お笑い好きでいて良かったなぁと思わせてくれる素敵な作品でした。ありがとうございました。
はる

はる