ユズ

模仿犯のユズのレビュー・感想・評価

模仿犯(2023年製作のドラマ)
5.0
〜謝謝你!台灣 感謝重製〜

2023年のNO.1ドラマがきちゃったかも知れません‼︎
台湾がリメイクしてくれて、本当に嬉しいです。ありがとう!台湾(T-T)♡

原作は宮部みゆき先生の小説『模倣犯』
2001年発売で、小説内の物語の設定は1996年でした。
今回のドラマは1997年設定になってましたね。
約四半世紀前の設定ってことで、小道具や映像の質感なども丁寧に作り込まれていることが伺えて胸熱だし、エモイんです!
劇中の曲も、私には台湾の曲は分からないんだけど、ドラマ『COLD CASE』のように当時の曲を上手く取り入れてるんだと思うんですよ。

エモさの正体は、そういう小道具だけに限らず、宮部みゆき小説の特長でもある、人と人との関わり人情の部分を、これ以上ない程に上手く表現しているところ。
凄惨な事件が続く物語なので、忌避する人も多いと思うけど、人間の他人を想う温かい気持ちや無条件の愛や助け合う心などが、此処かしこに描かれていてエンパワメントされたり、涙を流したりと心が動かされます。
宮部みゆき先生の、この最大の特長をここまで可視化できた映像作品を私は観たことがありません。
おじいちゃんと孫娘のパートも思い出しただけで泣けてきます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

物語は殺人事件を追っていくストーリーなんだけど、半世紀生きてる私から見るとY2K以前って、やっぱりちょっと野蛮だったよなぁと思うし露悪的でもあったんだよね。
その辺が映像になっちゃってるので、グロや性暴力表現NGの人は観ない方が良いです。

90年代のSNS黎明期に"自己顕示欲"をテーマにできる宮部先生の先見の明も凄いけど、このコア部分をきっちりと理解して作品にした脚本家も凄いです!
そして、それだけじゃなく原作を悪変するのではなく、むしろ現代の問題を肉付けして脚本に落とし込んでる所が本当に凄い!
報道倫理やポルノ問題、人道に反する人を支持する人々の浅慮さなど、解決しなければいけない問題の中にいることを分からせてくれます。

俳優さん達の演技も素晴らしくて、本気度を感じました。


と、ここまでは真面目でしたが、ここからちょっと解像度低めの感想を(笑

ドラマオリジナルのグォ検事を演じたウー・カンレンさん始め、イケメンが渋滞しててストーリーに集中できなくて困りました💦
それでep3まで観たけど最初から見直しました😂

個人的に刺さりまくったのが、ティエン・ツンイ役の黄河(ホアン・ハー)さん。
キャストに名前が無かったから、Twitterで尋ねまくって彼の名前を教えてもらいました(←執念!🤣)教えてくださった方、ありがとうございます🙏❤️

玉置玲央さんや高橋一生さんが好きな人は、刺さるかもしれないので要チェキラ👍

もうほんとイケメン軍団の演技が凄くって、フェンディ・ファンさんとかも凄いから!
特に後半部分は皆さんの演技の上手さに、「ちょっと待ってーー!」と叫びながらの鑑賞でした😂

ヤオ・ヤーツー(ルビー・リン)さんと
ルー・イェジャン(キャミー・チャン)さんの『プラダを着た悪魔』みたいな関係もニンマリしちゃうし、グォ検事のハンサムっぷりと検事パワーをフル活用した時のサディスティックなまでの冷徹さ、そしてドラマが佳境に入って疲弊してる顔から、演出の計算高さが感じられて最高でした👍


最後にお気に入りシーンは
ホアン・ハーさんのシーン全部です😏イヒ
ユズ

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