このレビューはネタバレを含みます
いきなり6ヶ月後。
このジャンプはいいとして、そこでいきなりエイリアンが実は(見た目)人間でしたってことがサラッと説明されちゃう。
ここ、どう考えても、「実は人間とほぼ同じ」ってことをドラマとして描いたほうがスリリングなのでは?
「生存者がいる」と思ったら実は敵でしたってのはけっこうハラハラするところだと思うのだけど。
加えて、この改変の是非。
現実にある人間どうしの殺し合いを画的にもわかりやすく見せることにはなっている。その狙いはわからんではない。
でも、それって『宇宙戦争』なのかな?っていう。
同じようなディストピアものなら、いくらでも描けるとは思う。
後半、ビルとアイラの展開はよかった。
お互いに人間性故の葛藤と業を見せている。
エミリーとサシャ。
エミリーの設定は相変わらず面白いとは思う。
味方からも疑われてしまう存在になっちゃって大変っていう。
そして、シーズン1からその面があったけど、サシャ周りの展開はけっこう重い。
重いのはいいとしても、サシャ周りのエピソードってエイリアンとかから遠い気がする。
さすがにエミリーの母親を撃つのは理解不能だった。
それがサイコパスというものか。
むしろ思考停止中の子どものようにしか見えなかったけど。
エピソード4である人物が死んじゃうのだけど、「この人物は死んでほしくない」と思ってた人物だったので、けっこうつらい。
彼もシリアスな背景を抱えてたはずだけど、キャラ的に陽な人物。それだけに残念。
この陽な人物が退場してしまったこともあって、ドラマ全体の重さが増していく。
終盤明らかになるエイリアンたちの起源。
いや、タイムループ的な要素自体はいいのだけど、これも『宇宙戦争』とは遠ざかるような要素だよなあ。
けっこう別の作品になってきちゃってる。