シーズン1の衝撃的なエンディングから続くシーズン2。
シーズン1と同じく全8話だと思って見ていたら全6話という短さで、あっという間に見終わってしまいました。
■ シリアス度高め
シーズン2ではコメディ色は薄くなってシリアス度が高まり、駐英大使ケイトの仕事はますます緊張を帯びてきます。
大使の仕事は、両国間の関係を良好に保つこと。
実際、先日のホワイトハウスでのトランプ-ゼレンスキー会談では、TVカメラの前で両者の口喧嘩が始まるという最悪の展開になり、外務省関係者が文字通り”頭を抱えている”シーンが映っていましたが、こういうことが起こらないようにするのが、まさに大使の仕事。
事実は小説より奇なり、を地で行く首脳会談の展開に、思わずドラマみたいだなーと思って見てしまいました。
■ イギリス政治の物語
本作の主人公、ケイトは駐英大使。
そういう意味では、このドラマはアメリカの政治劇というよりも、イギリス国内の政治の話が中心。
前シーズンでも少し触れられていましたが、シーズン2では、イギリス内でのスコットランド独立の問題が大きなテーマとなっていました。
御存知の通り、イギリスの正式名称は「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」であり、イングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズの集合国家。
スコットランドの離脱はイギリス全体の国力低下になり、何としてもそれは避けたいというイギリス首相の思惑が、重要な意味を持つドラマシリーズとなっていました。
■ 感想まとめ
本作「ザ・ディプロマット」 は早々にシーズン3への更新が決まっており、そういう意味では中継ぎのシーズンではありましたが、ジャンルが変わったと言ってもいいほどのシリアスな展開で、飽きずに見ることが出来ました。
ただ、最終話の展開には、『いきなり終わった感』もあったので、元々8話だったのが6話に短縮したんだろうか、もしかして打ち切り!?などと思ってしまいましたが、そうではなさそう。
とても面白いドラマなので、シーズン3を楽しみに待ちたいと思います。
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実際のアメリカとイギリスは、軍事機密情報も共有するほどの友好国、兄弟国ですが、第二次トランプ政権では相当ギクシャクしており、これを書いている時点では、駐英米国大使もまだ空位という異例の事態。
このドラマを見ると、今の駐英大使館は大変なことになっているんだろうなぁ、と思ってしまいます。。😅