家族のために自分の時間を使ってきたおっとり女性が、眠らせていた医師という資格を手に、社会の中の自分の居場所に戻ろうとする
夫は妻の能力を軽んじているし、他の家族もはじめは非協力的なんだけど、家族のためだけではない自分の役割を少しずつ取り戻していくストーリー展開は、想像通りなんだけど、応援したくなるし面白かった
お顔はいつ見ても何となく慣れない女優さんなんだけど、オム・ジョンファの鼻にかかったような甘い声がこの役に合ってたように思った
最後、自分の足でしっかり立ってた姿がカッコよかった
夫役のキム・ビョンチョル氏が振り切った演技で途中までかなりスレギに描かれているから、それに対する痛快さもあるけど、その過程には妻として母としてヒリヒリした感情がたくさんあった
完全にワルな夫じゃないところがよかったし、子供たちも次第に母としてだけではない彼女の在り方を理解してくれて、私も嬉しかったな
若い人にはもしかしたらあまり面白くないかもしれないけど、ほぼ同年代の私にはいろいろ響いたし、笑いも沢山あった作品だった
