ぎんちゃん

補佐官2のぎんちゃんのレビュー・感想・評価

補佐官2(2019年製作のドラマ)
4.4
シーズン1で終わりにできるわけもなく、そのままシーズン2を視聴 
やられたりやり返したり、のスリリングでスピーディーな展開が一貫して続く
互いにどんなカードを持ってるのか、誰が味方で敵なのか、シーズン1以上にハラハラしながら、テジュンたちを見守ってた

シーズン1でどん底に落ちたから、あとは光に向かって上昇していく展開だろうと予想してたけど、ソン長官を筆頭に悪人たちが強者すぎて、途中絶望感さえ感じた
ソン長官の生命力、ある意味でさすが
でも人としてはホントに残念(というくらい演技が上手い)
最後、カメオ出演の裁判長とやり合うシーンは思わずニヤリとしたけど、それ以外はよく食べよく飲む、「牛飼い」の腹黒爺さんでしかなかった
そんな彼の周りでチョロチョロしていたオ補佐官はシーズン2でも狡猾さ健在
そんな彼が父としての姿を見せた場面になんだかホッとした
彼はこういう役が本当に上手い

シーズン2はユン補佐官とハン秘書の素晴らしさがさらに増していたし、関係もステキだった
途中で見せてくれたハン秘書の運動神経がハンパなくてビックリしたけど、彼の成長していく姿、カッコよかったな

それにしても、国家権力に関わる話をこのレベルでドラマとして描けるってすごいなと思う
予算も日本のドラマと桁違いゆえ、労働者や住民の闘争シーンや記者会見とか、チャチなシーンはひとつもないから胸に迫るのかな
(だからこそ、CMのシーンだけがわざとらしくてなんか笑えた)

補佐官も秘書たちも超ハイスペック
常に頭と体を動かしてる
だからこそ過酷
それぞれのボスの元で力を尽くし、ときには犠牲にもなる
でも本当なら、命がけじゃなく、当たり前に人に優しい政治がなされる世界でないといけないのよね

最後のシーン、世の中が少しはマシになっていく予感に一瞬ホッとしたけど、じゃあその大統領はどうやって今の地位についたの?なんて考えると、テジュンの理想通りには簡単にいかないんだろうな

…なんて、このドラマの世界が完全に作り物であってほしいけど、そうじゃないことがわかってるから、いろいろ考えさせられたし、一緒に自分も闘った気分で完走
疲れたけどとても見応えある作品だった
ぎんちゃん

ぎんちゃん