このレビューはネタバレを含みます
若いロシア人サイコパス暗殺者、中年の英国諜報部員の 2人の女性が、公私にわたり追いつ追われつしつつ、互いに惹かれあってゆくロマンスサスペンス。もろもろの設定による特異な世界観と、その中での人物関係や状況の推移を堪能する作品。余計なエピソードが多く（いくつかの暗殺、中国外交官、フェイク香水で事故死する短期 BF）、次シーズンへの布石だろうが終盤に不明瞭点が多く（誰かは「トゥエルヴ」の関係者？オクサナが独房外に出したメモの内容？キャロリンの刑務所単独訪問の理由？キャロリンの部屋が荒らされていた理由？）終結もしないが、終結する 2時間の映画なら、かなり好きになったと思う。オーディエンスを撹乱する独特のストーリーテリングが興味深い（例：セリフで「今から面会」、しかし面会シーンは飛ばされアクションシーンへ（オーディエンスはいったん「面会」を忘れる）、後に面会コンテンツが別人物の視点で明かされる）。アンビエント寄り UK ロック中心の劇伴、作品の雰囲気にぴったり
