10000lyfhさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(55)
ドラマ(0)

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

5.0

黒人の退役軍人グループが、現在のヴェトナムで私的ミッションを遂行しつつヴェトナム戦争を回顧。「地獄の黙示録」へのオマージュ(ワルキューレが不思議なタイミングで鳴ったが、相応しいシーンが本作中にはないの>>続きを読む

バッドボーイズ(1995年製作の映画)

2.5

アクションとコメディのバランスほどよい刑事バディ映画。麻薬犯追跡を軸に、人物入れ替わりがコメディ要素として加わるという、バディ映画としてそれなりのプロットだが、ブラックスプロイテーションやタランティー>>続きを読む

インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

4.0

ローラダーン演じるハリウッド女優の、実生活と映画の中の世界、さらに分身と思われるポーランドの売春婦の世界が交錯。

ニッキー(本作でのダーンの役名)/スー(作中映画でのニッキーの役名)が、明示的に現実
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インディア・ソング(1974年製作の映画)

1.5

1930年代カルカッタのフランス大使館で、退屈から不倫に走る大使夫人(デルフィーヌ・セイリグ)と男たちの話。監督デュラスの性愛への願望が、彼女の小説と同様に、発露された映画だと思う。独特なスタイルで、>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

2.5

1980年代シットコム風タイムトラベル SF。過去にタイムトラベル中にいろいろやらかすと現在に影響出るやん系のネタがエンタメ的に満載だが、いちいちツッコミたくなる自分が素直じゃないなぁ笑 例えば、両親>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

5.0

1967年デトロイト暴動の派生として起こったアルジェ・モーテル事件を克明に再現。事件の現場はもちろん事後も人種偏見に満ちた警察のずさんな捜査や、全員白人の陪審員など、制度的人種差別の結果として、殺人を>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

密室に監禁された 2人の男性と正体不明の監禁者との心理戦。とはいえ、監禁された 2人の男性間の心理戦は、片方がもう片方を実は以前から知っていたとか、監禁者が仕掛けたネタを片方が一時的に隠蔽したとか、と>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

ジョーカー誕生に至る物語という設定で、架空の都市ゴッサム(明瞭にニューヨーク)を舞台に、障害を持つ主人公が偶発的殺人によりヒーローに祭り上げられる。

脚本が素晴らしい。障害に苦しみつつも懸命に生きる
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

2.0

トム(ドラン)が農場でマインドコントロールされる話。力作「わたしはロランス」の後でまた模索期に入ったかドラン監督。過去 3作に共通する作風から大きく転換(PV 風イメージ映像なし/一部挿入歌を除き普通>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.0

ある男性の、人種差別思想からの更生と、それに伴う白人至上主義団体からの脱退の闘い。描かれている白人至上主義団体は、メンバへの強制従属も含め、実質的にカルト。本作の主人公ブライオンの場合、組織の洗脳によ>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人種差別のカフカ的寓話。黒人に暴行を加えた人種差別主義者の白人が、報復として入墨で全身を黒くされ、自ら人種差別教育を施した息子に撃たれるという、短編でしか使えない小ネタを、見事に作品に昇華。中身が同じ>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.5

警察ものスラップスティック。想像を超えたドタバタ展開と、それぞれ個性ある 5人のチームのアンサンブルキャストが魅力。丁寧な説明よりもスピーディな展開を優先な作風の中、登場人物たちの行動が論理性を欠きぶ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

CIA エージェントが内通の冤罪を晴らし真犯人を捕まえる話。デパルマファンがデパルマを期待するとがっかりする笑
プロットはかなり複雑。序盤、プラハのアメリカ大使館パーティで、内通者炙り出しのため、CI
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.0

MtF トランスジェンダーと女性パートナーの 10年間にわたる関係の推移。ドランの前 2作は本人自身の世代(10-20代)目線だったが、この長編 3作めでは、一回り上の 30代半ばが、二回り上の 40>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後にあっと言わせるクライムサスペンスのクラシック。「自然に」展開しているかに見えた突発的なチーム編成や立て続けの強奪が、実はすべて正体不明の黒幕カイザー・ソゼに仕組まれたものと判明、そのソゼの正体が>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

5.0

1950年代、ニューヨークを中心としたアメリカを舞台にしたビアン恋愛もの。ヘインズとしては「エデンより彼方に」に次ぐ、50年代には映画化されることのなかった、当時タブーとされていた愛のかたちを、およそ>>続きを読む

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.0

三角関係の話。入魂し評価も高かった初長編「マイ・マザー」に続く長編第二作で、いろいろと模索中、全体にまぁまぁという感じ。冒頭含む 3箇所の、本筋と無関係の人たちの、恋愛やセクシャリティに関するインタビ>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

ポストアポカリプス(1988年以降)に再建されたネオ東京での再アポカリプス(2019年)、それらアポカリプスの直接的原因である少年たちからミュータント的に発生した巨大な破壊力(アキラ、鉄雄)、背景とな>>続きを読む

キャリー(1976年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

テレキネシスを持った少女がいじめの報復でプロムを炎上。多くのベクトルを持った映画で、いじめ脱却からのひとときの幸福感とそれを崩壊させるカタストロフィという相反するベクトルを主軸に、初潮の不安や宗教心の>>続きを読む

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.0

大企業を相手に公害訴訟(最終的には調停)に挑み勝利した、無学歴シングルマザーパラリーガルの、実話に基づく半生記映画。パラリーガルとしては破天荒なキャラのエリンが、生活苦、上司や同僚や恋人との軋轢、被害>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

十代男性の母への愛憎入り交じった感情。通過する男性は少なくないと思うが、その真っ只中では正面から向き合うのは難しいのでほぼ誰も向き合わず、そして二十代以降にその感情が消えてからでは思い出したくないもの>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

離婚する話。流れで弁護士を雇ったら、弁護士主導で複雑で金のかかる離婚プロセスに巻き込まれた女優と舞台監督のカップル、お互い駆出し時代に出会って結婚し、共に成長したこと、本人たちはもちろん誰の目にも明ら>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.5

第二次大戦中の地方都市(広島県呉市)の銃後の人々の日常生活を、のんびり屋で楽天家ながら内に逞しさも秘めた女性・すずの、家族や周囲の人たちとの交流を通して、ユーモアとペーソスを基調に描いたアニメ作品。不>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.0

スラッシャー映画の記念碑的作品で、人皮の仮面を被りチェーンソーを振り回すレザーフェイスとその一家は、ホラーを超えてシュール、作品が古典となった今では笑いすら誘う。結末で主人公サリーに逃げられ、朝焼けを>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

大御所スコセッシが、人間の記憶の不確かさ、その上に成り立っている自我の揺らぎや危うさという、新境地に挑んだ意欲作にして成功作。

主人公の連邦保安官テディ(ディカプリオ)/観客目線で、2度、設定が覆さ
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.0

無人島に遭難した男と、マルチツールとして機能する死体のコンビの珍道中ロードムービーで、アメリカインディ界隈からときどき出てくるナンセンスユーモア系映画の佳作。死体に人間のあり方を説明したり生前の記憶を>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.5

七つの大罪に沿って連続猟奇殺人を遂行するシリアルキラーと、ベテランと新人の刑事コンピとの、心理戦を含む闘い。結末に向け、第六と第七の殺人をもって、意外性高く七つの大罪を完結するプロット展開が見事。モー>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.5

第二次大戦中のヨーロッパ戦線で、兄弟の戦死を理由に本国に送還されるべき一兵卒ライアンを探し出し救出するという、微妙なミッションをアサインされた米軍チームの葛藤。戦争のコアな部分から外れたストーリーを軸>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.5

禁酒法時代の 1930年シカゴで、酒の密造密売を仕切っていたアルカポネ(デニーロ)と捜査官エリオットネス(コスナー)チームの対決を描いた実録映画。エンタメで、アメリカ史の 1ページを描いた硬派作品で、>>続きを読む

若者のすべて(1960年製作の映画)

3.5

ネオレアリズモでキャリアをスタートしたヴィスコンティのここまでの自身のキャリアの、そして同ムーヴメントの、集大成と言い得る 3時間近い入魂の大作。イタリア南部の田舎からミラノに移り住んだ母と 5人兄弟>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

2 を資本投下でグレードアップした感じ(サンダードームは観ないのでわかりませんごめんなさい)、映像/美術(特に独裁コミュニティのインフラ)/一部の編集(マックスのフラッシュバックの切り刻んだやつとか)>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.5

事実上『グロリア』のリメイク、とあえて言ってしまおう(類似点:ローンウルフギャングスター vs. 組織というストーリー/大人と子供の異性コンビ/ニューヨーク;相違点:大人と子供の性別/エンディング)。>>続きを読む

ある日どこかで(1980年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公が 20歳頃の 1972年に出会った老婦人の若かりし頃に、1980年から 1912年へと会いにゆくタイムトラベルロマンス。1980年に主人公が視線を感じた女性の肖像写真が、1912年にヒロインが>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.0

ゴダール 10本めの長編で、盟友ベルモンド&カリーナ両者を『女は女である』以来 2回めに起用。内容的には「時速 100キロで破滅に向かって疾走する」ゴダールの自画像と思われ、ここまでのキャリアをいった>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.0

ダークボガードの喜怒哀楽キメ細かい演技と,ビョルンの美貌(現代目線では美しくも男性的)と,マーラーで大体すべて.マーラー 5番 4楽章については,映画のために作られたのではない音楽と,映画とが組み合わ>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

2.0

チェコスロヴァキアから米国に移民したシングルマザーのセルマ(ビョーク)が,意図せず殺人犯にさせられ,死刑に処せられるまでを描いた,手持ちカメラとジャンプカット多用の異色ミュージカル.誰得な苦痛に満ちた>>続きを読む

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