鳴かず飛ばずのミステリー作家が田舎の村の一軒家を相続。そこで消防団員として対処することになった連続放火事件は、とある壮大な計画へと繋がっていた。
原作池井戸潤だから一致団結して熱い展開が待ち受けてるかと思いきや、まさかの軽め横溝正史ミステリー!
呪われた大地主一族なんかは出てこないけど、それぞれ隠し事がありそうな村に出入りする人々を意味深なカメラワークとカット割りで等しく疑わせつつ誘導。さすがに匂わせすぎでちょっとくどいけどね😂
それでもミステリー作家がミステリー脳を発揮して、探偵として事件を追う流れはスムーズで見入っちゃうし最終章の展開も予測外に飛躍しててあっけに取られること必至!
でも血が繋がってなくても家族のような共同体は築けるのか?という結構重ためなテーマを、上手に愛や絆の強さでコーティングして結末はかなり爽快感あるものになってるのもよくて終わってみればしっかり池井戸潤作品👏🏻
消防団員たちの軽快なやりとりや、田舎への魔の手が太陽光発電会社という生々しい過疎地域のリアリティも惹きつけられるポイントでした。
あと、ちゃんみなのカメオ出演も最高!最適すぎるビジュアルのおかげで、信仰心の朽ちない恐ろしさまでどろどろ現われてた。