Hope3000

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士のHope3000のレビュー・感想・評価

3.5
NHKドラマにて鑑賞

手話×ミステリーの事件ドラマ。


耳の聞こえない親の間に産まれた、聞こえる子ども「CODA(=Children of Deaf Adults)」
手話を通して耳の聞こえない人の言葉を伝える、「手話通訳士」の主人公を描く。

ドラマの放送前に、CODAの女の子について取り上げたNHKのニュースを観ていました。

フィクションとはいえ、CODAに与えられた宿命の重さがひしひしと伝わって来ます。
健常者の自分には、その厳しさは計り知れない。
そして、手話の中にも "新しい" 手話、"懐かしい" 手話があるんだと初めて知りました。

ただ、シリアスなだけではなく、ろう者の方々との交流を通して温かい気持ちにもなれました。
荒井が菅原さん、益岡さん2人といる時のシーンは、とてもほっこりした。



ストーリーは重めですが、何しろ出演者が素晴らしい。

つよぽん、手話の演技もできるんだ😳本当にろう者なのかと思ってしまうくらい、自然に手話を使っている。10時間以上練習したシーンもあったそうで、その完成度といったら…。できないことは何なのかと、逆に聞きたいくらい🫢

エンケンちゃん、昔からこういう刑事役似合うなぁ♡ 本当はチャーミングなのに、演技をさせるとコワモテなおじさんっていうそのギャップが最高!

ろう者の俳優の皆さんの演技も素敵でした。

菅原吾朗役の那須英彰さんは、NHKの手話ニュースキャスターだという。幼い頃から父親に「バカ」だと罵られトラウマを抱えていたが、荒井と少しずつ心を通わせていくうちに笑顔が増えていく。そんな菅原さんの役を見事に演じ切っていました。特に、施設でのお祝いからの母親との再会シーンは感動🥺

益岡英雄役の山岸信治さんは、聴覚障害者連盟やろう者協会の理事をされており、ドラマ出演は今回が初めてだったそう。そうとは感じさせないほどの自然な演技は、有名俳優顔負けです👏



それぞれの登場人物の過去に向き合うドラマ、ろう者の人たちに向き合うドラマです。

『エール!』、『コーダ あいのうた』、『私だけが聴こえる』も観たくなりました。






内容: 2.7
つよぽんとろう者俳優の方々の演技に+0.8点
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