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初恋、ざらりのmanamiのレビュー・感想・評価

初恋、ざらり(2023年製作のドラマ)
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原作既読。
第1話ではありさの、第2話では岡村の、「子どもの頃に絵を描いている姿」をそれぞれ見せることで、二人の対照的なこれまでを分かりやすく示す。
その後、ありさちゃんと岡村さんの道筋はおおむね原作通りで、大きく違うのは彼らの周りの人々。
まずはともちゃん。アイドルになりたい彼女が危ない目に遭うことで、ありさの障がいを客観的に見るための、バイアスをくっきり浮かび上がらせる役割をも果たしている。
そして岡村さんの同僚。彼女はそもそも原作に登場したかどうか記憶にないほどなのに、ドラマでは存在感大だったな。とてつもなく良い人で、現実離れしてるとも思うレベルだったけど。こういう温かくてサバサバした人がいる職場、いいな。
ジャンルとしてはラブストーリーなんだろうね。でも障がいとともに生きるありさの辛さが全編通して描かれ、幸せな気持ちや恋するドキドキを味わうだけの作品ではない。それでも原作からの膨らませ方が良心的だったこともあり、主演二人が好きだから、というのが見始めた1番の理由だったけど、最後まで無理なく観ることができた。
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