仮面の大使

ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~の仮面の大使のレビュー・感想・評価

ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~(2023年製作のドラマ)
3.0
 クリスマスイブの「一日」を三つの視点から描いたドラマ。

 殺人の容疑をかけられた男、勝呂寺(二宮和也)が自身の正体を探しながら逃亡する<逃亡編>、シェフの立葵(大沢たかお)が不注意により店の看板のデミグラスソースを倒してしまい、新たなメインディッシュを作ろうとする<レストラン編>、自身の番組の最終回で特大スクープを報道しようとするも、社長の反発で頓挫した倉内(中谷美紀)がそれでもスクープを報道しようと頑張る<地方テレビ局編>の三つに分かれている。

 今期一番期待したドラマで、今期見たドラマの中では一番つまらなかったドラマです。大ヒットドラマ『VIVANT』には劣るけどもとても豪華なキャスト陣で挑んだこのドラマを見てると、ドラマに一番大事なのは脚本であると痛感します。

 一クールでクリスマスイブの一日を描くという時点で無理があったと思う。それをやるならスペシャルドラマか、映画の方が合ってるんじゃないかな。終盤はまあまあ面白かったんだけど、一クール持たせるために展開が遅かったから、勝呂寺の正体や警察内部の裏切り者などが容易に予想がついて、いざ分かったときに驚きもなかったし、もったいないなぁと。

 前クールの『真夏のシンデレラ』とか今作とかなにかと悪い部分が目立つ気がする月9。だけど次クールの永野芽郁と山田裕貴がダブル主演の『君が心をくれたから』はだいぶ期待しています。脚本の宇山さんの小説『この恋は世界でいちばん美しい雨』の世界観だと聞いてるので、その小説で号泣したものとして放送が楽しみ。

 
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