実話ベースだから、その恐ろしさがマジマジと伝わってくる。アメリカでは40～50万人が死亡したとして社会問題となった「オキシコンチン訴訟」に関しては私は勉強不足で全く知らなかった。日本で報道されたり特集されてたかな？
調べてみるとオキシコンチン自体は今も日本で広く流通していて、癌の痛みを和らげる薬として処方されている。鼻から吸えないようジェル化したりして工夫はされているが、成分は同じだと思うので、ちょっと怖い気がする。他社も出している原材料の「オピオイド」ではなく、オキシコンチンという商品名だから、まさにドラマで語られたパデュー製薬が作ったものなのかな？ 会社自体は近年破産手続きをしたらしいが、商品はどこかが引き継いでいるんだろうか。
自分も2年前に大きい手術をした際、何かの麻薬系鎮痛薬を投与されたけど、オキシコンチンの可能性もある。（当時はあまり気にもしなかったから薬品名までは覚えていないが）
でも麻薬を薬として使うのはモルヒネも一緒だし、一般的にはドラマで語られたような「オキシコンチン＝悪魔の薬」というイメージでは無く、我慢できない痛みを緩和するために普通に処方される薬なのかも知れない。
結局、薬が悪いのでは無く、販売方法、処方の仕方が「悪魔的」だったが為にオーバードーズによって何十万人も亡くなったという事だろうか？
どちらにしても、アメリカは薬害の規模も、訴訟の規模も半端なく大きいし、ドラマ「ドロップアウト～シリコンバレーを騙した女」みたいに、裁判で係争中であっても平気でドラマにしてしまう。良くも悪くもアメリカってすごいなって思う。
