アジア初のオリンピックを控えた昭和 38 年、秋の東京。杉並に暮らす向田家に、名古屋にお嫁に行った次女・迪子(石田ゆり子)がお産のために戻ってきていた。 三姉妹の長女・邦子(山口智子)は、映画雑誌の記者から放送作家になったばかり。ラジオのレギュラー番組を何本も抱え、多忙な日々を送っていた。 そんな邦子を母(藤村志保)、末っ子の和子(田畑智子)、そして父(岸部一徳)は優しく見守っていた。 ある日、邦子と迪子は、和子から「父が浮気している」と聞かされる。実は家族には内緒にしていたが、邦子にも愛する男性・中原(大口広司)がいた。 別居中とはいえ妻子がいる中原との関係は、邦子の胸だけに秘めたものだった。しかし、そんな二人の間にも微妙な陰が忍び寄っていた…。
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