eulogist2001さんの映画レビュー・感想・評価

eulogist2001

eulogist2001

映画(698)
ドラマ(40)

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.8

面白い。エンタメとしてのSeek & Findの運びが素晴らしい。主人公の少女の演技が抜群。静と動。明と暗。どちらも上手い。シナリオもよく練られている。善と悪がいつ入れ替わるのか。彼女は悪なのか。第二>>続きを読む

眠る村(2019年製作の映画)

3.8

映画専門チャンネル

眠る村。それは「自白」証言に眠り続ける(けして目を覚まそうとしない)「村」社会である日本の司法や裁判所であり、事件が起きた葛尾の村民達でもある。

そしてその「眠り」は理不尽な冤
>>続きを読む

光のノスタルジア(2010年製作の映画)

3.4

天文学において遠くを観るということは、より遠い過去を知るという事だ。その意味で遠くまで観る事が出来る土地は貴重な場所なのだ。そして空気が乾燥して高地にあるということで天体観測に適した南米のチリには天文>>続きを読む

サラは走る(2013年製作の映画)

3.0

フランス。20歳の学生女性ランナー。ただ走る事が唯一の生き甲斐。しかし家族の家計は苦しい。

奨学金を得る為、偽装結婚までしてカナダの大学に入学。そんな中、不整脈らしきものが出て、検査。医師から48時
>>続きを読む

めまい(1958年製作の映画)

3.0

BSプレミアム

色彩は1959制作と考えたら驚くほど鮮やか。また当時のアメリカの豊かさにもビックリ。建物から車から生活からすべて今のアメリカの水準ととさほど変わらないだろう。

トリックもそれに気が
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

設定を理解するのに少し時間がかかるけれど、いつのまにか展開のスピード感とシーンの臨場感に圧倒されていた。ノーラン独特の黒が際立つ画面も見モノ。

時間軸を過去と未来の両方から描いているので、出来事のタ
>>続きを読む

お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました(2015年製作の映画)

3.6

日本映画専門チャンネル

完全に聴かない音楽の筆頭ジャンルであるザ・スターリンの遠藤ミチローのセルフドキュメンタリー。

しかし冒頭から大きくイメージを裏切られる。過激な歌詞やパフォーマンスとは真逆の
>>続きを読む

アビス/完全版(1993年製作の映画)

3.6

壮大な話だ。まったく予備知識なしに観たが、こんな流れは予想していなかった。
まさにキャメロン監督らしい作品。

人類はほんとうにもっと大人にならないといけない。誰かを敵視して攻撃して喜ぶような子どもじ
>>続きを読む

舞踏会の手帖(1937年製作の映画)

3.2

夫に先立たれた有閑マダムの未亡人。孤独を癒しに初舞踏会で口説いてきた男たちに昔の手帖を頼りに20年ぶりに訪ね歩く。それは16歳の自分の若き麗しき過去に出会う旅のはずだった。

しかしいざ訪ねてみると、
>>続きを読む

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

3.8

ニューヨーク公共図書館をつづるドキュメンタリー。運営の目的や課題、経営的な事情。また日常の複数ある館内の情景などが淡々と描かれる。205分と長尺ではあるけれど、その分、図書館の業務や課題が多岐にわたっ>>続きを読む

ああ爆弾(1964年製作の映画)

4.0

斬新、をはるかに越えてる。五十年以上前にこんなにもユニークな作品があったとは。音楽と映像も互いに鼓舞するように引き立てあってる。しかも狂言、JAZZ、浪曲なんでもござれ。

ラストシーンもほんとうにお
>>続きを読む

楢山節考(1983年製作の映画)

2.6

姥捨、棄老。民間伝承として残っていた話を深沢七郎が小説にし、後に今村昌平が監督。

鈍重なる展開、湿度の高い画面、因習に満ちた人間関係、愚かしい情念。少なからず虫唾が走った。嫌なものを観てしまったとい
>>続きを読む

夏をゆく人々(2014年製作の映画)

3.2

特にこれといってストーリーがあるわけではなく、イタリアの片田舎の養蜂一家の頑固な父親と長女を中心としてひと夏を夢うつつのように描き出す。

それぞれが少しずつエキセントリックであったり、下品で暴力的で
>>続きを読む

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.2

実話とファンタジーが映画作品としてうまくミックスされ、楽しめた。
マジンガーのファンではなかったのでその分、入り込めなかった。

おぎやはぎの小木もがんばっていたけれど、やはり役者を本業としてるひとと
>>続きを読む

妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)

3.0

お母さんの負けだわ。
娘とすれば悔しいかな、父の愛人を知るにつけ諦めのひとことだろう。

それにしても戦前の東京の暮らしの豊かなこと。

マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.0

戦争の非情。2人の男女の関係から見事に描き出す。派手なドンパチがある「戦争映画」より、身にしみて戦争の虚しさや愚かしさを感じられる。

いざ戦争となれば国家という枠組みの中でそれぞれの立場であらゆるこ
>>続きを読む

コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.2

コミュニケーションのずれを描く。その象徴的な帰結がコーヒーを飲めないこと。

大学を親に無断で中退した若者がなにか世界に違和感を抱き、まさにモラトリアムな日々を送っている。
恋人、友人、アパートの上の
>>続きを読む

うつくしいひと サバ?(2017年製作の映画)

4.0

石橋静河のダンス。観ているうちに涙が溢れてきた。ダンスにこんなパワーがある事を強烈に見せつけられた。(私が知らなかっただけなんだけれど)食わず嫌いにならずに今度、実際にぜひ観に行こう。(コロナが落ち着>>続きを読む

つつんで、ひらいて(2019年製作の映画)

4.0

日本映画専門チャンネル
タイポグラフィの面白さは平野甲賀氏にも教えられたけれど、「モノとしての書籍」としては菊池信義氏の作品にはいつも衝撃を受けた。本作は本好きにとっては、まるでアイドルの私生活や秘密
>>続きを読む

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

2.6

NHK BS
宮沢りえは当時、15歳くらいだろうか。なんとも可愛し、スタイルも抜群。それを振り返るだけでも一見の価値ありか?

お話しとしてはお子ちゃまが求めるひとつの夢を映画化したような感じ。ラスト
>>続きを読む

ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

3.8

盲目の流しのギター弾き老人とストリートチルドレンの少女。貧困と犯罪が日常に寄り添うフィリピン。
そんな中にあるファンタジーが描かれる。

少女も老人も素晴らしい演技。音楽も映像もシンプルで身に染みる。

鉄道員(1956年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

NHK BS
頑固な昔気質の鉄道員はいろんな事がありながらも、最期は家族・友人・ご近所が集まった盛大なクリスマスの後、妻にギターでセレナーデを奏でながらの臨終。まさに大往生。

面白かったかと言えば、
>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

実話である。1986年のインド。地方は貧しく迷子(行方不明や誘拐含めて)になる子どもたくさんいた。(インドでは今でも毎年8万人が行方不明になってる)
そのうちのひとり、サルー(ほんとはシュルーでライオ
>>続きを読む

ブルーノート・レコード ジャズを超えて(2018年製作の映画)

3.9

あのブルーノートはナチス配下のドイツから逃れてきたドイツ人が作ったとは、今の今までまったく知らずに生きてきた。

本作を眺めてなるほどブルーノートの音楽性が際立っていたのも肯ける。創設者の二人は奏者を
>>続きを読む

カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

4.0

ニューヨーク。グリニッジ・ビレッジ。カーマイン・ストリート・ギター店。バーやホテルの廃材をただで譲り受けてきて再利用。世界に一つしかない手作りのギターを作る。まさにビンテージな楽器となる。

そこに魅
>>続きを読む

コンタクト(1997年製作の映画)

3.4

ブルーレイにて購入

想像していたのとは良い意味で裏切られた。この広大な宇宙に生命が地球にしかいないのはもったいない。まさにその通り。

そして昨今、生命体が存在するというのはもはや天文学者の間では常
>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.0

なかなかの大作。当時の時代背景からすると現実味のある話だったのだろうか。年老いた大女優と若手の脚本家の悲劇。彼らを取り巻く人間模様も上手く織り込まれていた。ユーモアも有るし、主役が死ぬシーンから始まり>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

3.2

NHK BS 4K
濃厚な光と影の世界。幽玄ともいうべき映像世界の中に夢うつつが忽然と立ち現れる。

喪われて初めて気がつく日常の価値。江戸後期の作家、上田秋成から受け継がれてきた物語が溝口健二に翻案
>>続きを読む

ヒポクラテスたち(1980年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

再見

Paint it black!

いい加減な感じの医学部6回生の荻野は自身のふとした安易な行動や判断から恋人を深く傷つけてしまう。その結果として、医者の卵として白衣が眩しく感じ、マジックで黒く
>>続きを読む

恋人よ、われに帰れ(1983年製作の映画)

2.8

映画専門チャンネル
監督、脚本、俳優。いずれも一流だし、ストーリーの骨格もひねりもあり、感動的なもの。・・・のはずが、どうにも響いてこない。音楽もセットもどこか安っぽくチグハグ。お金を掛けれないならそ
>>続きを読む

ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

3.0

村上春樹作品をデンマーク語に翻訳するメッテ・ホルムさんを追いながら、彼らがイメージする村上ワールドの断片を日本の現在から切り取る。

しかし結局のところ、映像としては小説の中に出てくる小道具や風景をデ
>>続きを読む

わが命つきるとも(1966年製作の映画)

3.8

NHK BS 4K
自分だけの欲望や利益を超えた理念に殉じたトマス・モア。現世の欲や保身のために理念など一顧だに介しないヘンリー8世や人々。
16世期の英国も今の世界も地続きだ。

追憶(1973年製作の映画)

2.8

NHK BS4K
主義主張の違うふたりが出会い、結婚して離婚する。そして互いに再婚。

思い出はいつだって楽しい。そんなバーブラ・ストレイサンドの歌の通りの作品。面白かったかと言えば、自分には合わなか
>>続きを読む

波止場(1954年製作の映画)

3.0

NHK BS 4K
シンプルで力強い大団円。マーロン・ブランドが単純だけど、真っ直ぐな役を上手く演じてる。

近松物語(1954年製作の映画)

3.4

NHK BS 4K
掛け軸にしたくなるようなカット割りと映像美。アラビアのロレンスが動く洋画の極だとしとら、まさに日本画の極。和室の屏風にこそ映してみたい。

長谷川一夫と香川京子の演技も情の深さが押
>>続きを読む

未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

4.0

BS 4K。2度目
生命というシステムが自己の遺伝子を有利に繋ぐために不安と恐怖の延長線の上に不信と排他がすり込まれているのか、それともいずれは信頼と協調をベースとしたシステムに移行していくのか?
>>続きを読む

>|