eulogist2001さんの映画レビュー・感想・評価

eulogist2001

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思った事や感じた事を思いのままに書いてます。批評や評論ではなく、日記に近い感想文です。その意味では雑感に等しい鑑賞メモとなります。

映画(476)
ドラマ(28)

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

配役の関係性が非常に面白い。親への批判が実は自分自身にも当て嵌まり、友人への批判がこれまた自身の事であったり。ことほど左様に自分自身のことは見えないものなのか。

最後までマモルに執着するテルコが哀し
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八月の軽い豚(2007年製作の映画)

3.6

40分でまとめるにはなかなか重めの主題に取り組む姿勢には感心した。映画学校の卒業制作としてはがんばってたように思う。

普通は走り出す(2018年製作の映画)

3.2

実験的というか遊びが多いというか、映画という手段を広く捉えてるというか。

何処を面白がるかによって賛否が分かれてしまう典型的な作品である。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.8

無知と偏見、そして貧困が一部の為政者によって利用される。差別も過激な政治や宗教に絡めとられると厄介だ。貧困も差別も隣人に攻撃するのではなく連帯して縦に展開すべきだろう。

ただ救いはやはり草の根として
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メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

3.6

貧しい環境で育つ香港の少年チャウ。学校を中退して、取り立て屋を始める。グレてはいるが根はピュアなところがある。そんな彼の日常と若い死を描く。

あの時代の香港はこんな貧困者が多くて暴力的だったのだろう
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禅と骨(2016年製作の映画)

3.8

戦前にアメリカ人の映画配給会社の父親と新橋芸者の間に生まれた子供がその後、太平洋戦争前にアメリカに渡り、強制収容所に入れられ、そこで日本人のピアノ教師をする日本人と結婚して子供を授かり、7年経った戦後>>続きを読む

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.8

組織やひとは本能的に自己防衛を図る。組織の崩壊は結果的に自分自身の生活の破壊に繋がるからだ。そして時としてそれはモラルを超えて、犯罪となる。

組織というもののメリットは大きいけれど、構造的な欠陥を内
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アラジン(2019年製作の映画)

3.8

思いの他、面白かった。シンプルなストーリーだけれど、テンポ良くエンドロールまで駆け抜けた感ある。

魔法のランプには3つしか願いを言えない中、ジーニーを自由にしてあげるシーンは分かってても泣ける。きら
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おとうと(1960年製作の映画)

2.8

弟が結核で死ぬまでを描く。正直いえば、さすがに古い。1960年だから、60年前の作品。当時の結核による死もどこか遠い世界。

強気な姉役の岸恵子が和服というのもどこか違和感を感じてしまった。時代として
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.6

ホテルという閉鎖空間でのテロ。緊張感がひしひしと伝わる。そしてホテルマンの勇気ある行動には感服。

それにつけても過激派のテロは作品を通してさえもほんとうに怒りを覚える。絶対的な神を信じるのはいつの世
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太陽の塔(2018年製作の映画)

4.0

太郎の塔について、8つの観点で文化人類学者や哲学者、民俗学者、建築に携わったものなどの識者が解説や考えを語る。

特に成長より成熟という視点には多いに共感した。それは縄文時代と弥生時代に喩えられ、自由
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

二つの世界の意味を大きく見誤っていた事に気づくのはもはや後半を超えてからだった。
むしろ両性具有などの染色体異常だとばかり想像していたが、見事に裏切られた。

自分が遺伝的に人間ではないという事が分か
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青空娘(1957年製作の映画)

3.6

若尾文子がなんとまぁ可愛らしく、溌剌として美しい。スタイルもほんとうに素晴らしい。今の時代でも相当な売れっこ間違いない。

ストーリーは、ああ、なるほどね。そんな感じのハッピーエンド。

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.5

まさにローカル映画。分かる人にしか分からない。千葉県生まれで埼玉県の高校を出て、東京の大学に通ったものとしてはなかなかウケた。

芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.9

芳しき華、と呼ぶにはそれなりに残酷で無残な断片が多い青春ではなかろうか。もちろん若いからこその純粋さも描かれてはいるが、それよりもかなり俗で単純な感性が目立っていた。

中華人民共和国が成立してまだ若
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

映画として非常に力のある作品である。演技であることを忘れてしまう鬼気迫る演技、心の底を深くえぐるシナリオ、絵を強く押し出す音響効果、無駄をそぎ落としたシンプルで骨太の絵作り。どこをとっても軽々しいとこ>>続きを読む

恋愛適齢期(2003年製作の映画)

3.6

63歳の遊び人経営者と58歳の子持ち離婚女性劇作家の恋愛劇。しかも相手はなんと娘の元彼氏。なんだか設定としては派手だが、なかなかの純愛ものだった。

J・ニコルソンとD・キートンでなければ、成り立たな
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ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

3.8

憲法第14条。法のもとの平等、基本的人権。それが法を犯した暴力団の組員にも適応されるのか?

暴対法行以降、しのぎが苦しくなってきているヤクザの事務所と山口組の弁護士として有名になった山之内幸夫弁護士
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ハムナプトラ2 黄金のピラミッド(2001年製作の映画)

3.5

普通に娯楽作品として楽しめた。後に何か残ったかといえば、残らないけれど。

半世界(2018年製作の映画)

3.8

中学時代の平凡などこにでもいそうな仲間3人が、自衛隊を辞めてきた瑛介の帰郷と共に改めて旧交を温めなおす。

しかしそれぞれの状況は十数年間を隔てて変化している。

瑛介は自衛隊で部下を亡くし、絋は息子
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.2

19才のサーファーの息子をハワイで亡くしたシングル・マザー。嫌いだが愛していた息子の影を追い、10年ハワイに通い続ける。

原作はすっかり忘れて観たが、ちょつした短編を読んだ感じがした。読んですぐ忘れ
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アンナの物語(2008年製作の映画)

1.8

なんなのおーー!おーい!
どうしたぁ?
としか思えない。

セッション(2014年製作の映画)

4.3

鬼軍曹のような狂信的ともみえる名門音楽学院の教師とそこに巻き込まれるように楽団の一ドラマーとしてしごかれ、遂には廃人のようにされる学生の物語かと思いきや・・・。

ラストの10分間のどんでん返し(意趣
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大河のうた(1956年製作の映画)

3.4

第二部。
母ひとり子ひとりとなったオプーだか、都会での大学生活に溶け込み、田舎の母とは疎遠になりがち。寂しさに暮れる母は寂しく死んでしまう。
第三部は天涯孤独となったオプーのこれからか。

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.6

海王星の宇宙空間まで行き、充分なる孤独を味わってきた感がする。宇宙空間の映像美と宇宙船内の無機質。その対比がさらに虚無感を強める。

地球に帰還した際にはほんとうに愛おしさを感じた。

地球外の生命や
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大地のうた(1955年製作の映画)

3.8

インドの1900年代の貧しい家族を描いた佳作。生きていく事の寂しさややりきれなさ、理不尽さを描く一方で、そんな状況の中でも明るくひたむきに生きる子どもたちのおおらかさがある。前向きな成長がある。

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記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.8

分かりやすい。演技もプロットも。三谷幸喜らしいひねくれたところも極端に少ない。
だからこそ、そういう「らしさ」を求めに行ったひとにはどうなんだろう。

少なくとも自分には合わなかった。三谷幸喜さんもオ
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錨を投げろ(2008年製作の映画)

1.8

恐ろしくつまらない。意味がないというより、あまりに意味付けを強くし過ぎてるように感じる。独りよがりの典型か。

彼方からの手紙(2008年製作の映画)

3.6

現実と想像。過去と未来。ファンタジーでつなぐ。

朝倉あきの存在感がピタリとハマっていた。透明、聡明、生命。見えない薄い膜があるような現実感の無さが境界を自由に行き来するのにもってこい。

ひろしま(1953年製作の映画)

3.4

戦後8年目にこれが公開されたと考えると、驚きだ。まだまだ偏見が強く残っていた時期だろうし、正面から描くのはかなり勇気が必要だったことは想像に難くない。

原爆投下後のシーンは力の入れようが分かる。悲惨
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