時期の応じたイベントを配置して通年の盛り上がりに配慮した展開、各キャラに背景を用意して掘り下げていくストーリー、複数アイテムが年間通して活躍したバトルなど、非常に丁寧な作りだった。それは伝わるんだけど、どうにも退屈だった。メイン商材に人生をかけるホビーアニメ的な動機と実写って相性悪いのかなぁ?
玩具を悪者に見せないようにしよう→ケミーは友達という方法論は理解できるものの、どうしても絵面に無理がある。ニュージェネ初期のスパークドールズの時も思ったけど小さい人形をピコピコ動かしても限界があるし、CGも質感が浮いてしまう。体格の異なる人外に説得力を持たせるのは、やっぱりアニメのほうが向いている。
とはいえ次作ガヴのゴチゾウでも「小アイテムのモンスターを集めて変身」というケミーと同じコンセプトが続くみたいなので、やっぱりポケモン的な構成は強いなー。友達が増えてうれしい+いっぱい増えれば強くなるという、本能を刺激するスタイルだもんな。