真昼の幽霊

セクシー田中さんの真昼の幽霊のレビュー・感想・評価

セクシー田中さん(2023年製作のドラマ)
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面白かったのだがラスト2回が微妙だった気が…クレジット見るとその最後の2回が原作者の脚本なんだよね。脚本家が書けなくなったのかと思ったけど、原作者が自分で書きたいと急に言い出したそうで(脚本家のインスタ参照)…全然うまくいってない。餅は餅屋に任せるべきだったのでは。

最後の2回だけ「まとめにいった」感があって、登場人物のセリフもほぼ上滑りしてる感があった。それまでいろいろな気づきをくれたドラマだっただけに、この終わり方は残念。

(以下加筆)
…と思っていたのだけど、一連の報道を見る限り、そんな単純な話ではなかった。自分が面白いと思っていた1〜8話も原作者の修正が入っていたからよかったのかもしれない。具体的にどのようなところを脚本家やプロデューサーが変えてそれをどのように原作者が修正していたのかがわからないから、なんとも言えない部分はあるが。
疲れ切った状態であと2話だから終わらせなきゃいけないとなってあのような結末になったのも致し方なかったのかもしれない。

今はみんな「日テレや小学館は詳しい経緯を説明しろ!」とか「脚本家出てこい!」とか言ってるけど、日本人のことだからしばらくしたらすぐ忘れて次のターゲットを見つけるんだろうなと思う。ただし当事者側にいるマンガ家たちは今後映像化にかなり気を使うはずだ。でも結局それで映像化の際の原作者の権利やギャラが上がるかといったら、決してそんなことはないと思う。日本ってそういう国だもの。優れた作り手や役者はいるけど、それを世に出す側に絶望的なバカが多い。
真昼の幽霊

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