このレビューはネタバレを含みます
父親によってかけられた呪いを息子に解かれるっていう話。多くの場合、こういう呪いは次世代にも負の遺産として継承されてしまうんだけどね。
ただこの親父は息子たちが小さい頃に広島の原爆資料館で戦争の悲惨さを>>続きを読む
悪くはないけどそこまで好きかというとそうでもない。でも終盤のあのショットは関係性をカメラの横移動で表現してて面白かった。
原案になった本の上巻途中まで読んだ段階で鑑賞。ノーランは好きな作品もあるけど正直過大評価では?と思ってたし、この『オッペンハイマー』もまあまあの出来かと思ってたけど、いやナメてました。こんなにすごいと>>続きを読む
タイトルからして、某作家のあの小説を思い出す。まあそれはともかく、何の意外性もないし演出が終始鈍重に思えるのは気のせいか。金子監督、なんかまだ前時代に生きてる人って感じがするんだけど。冒頭も火サスみた>>続きを読む
前作も今作もグラシネで観たけど前作のほうが好みな少数派、それが私です。ハルコンネンの気持ち悪さがなんか減った気がするんだけど気のせい?
どの子にも昔の(いや、今のもか)自分を見てしまった。なので、なんだかむずがゆい。あとこんな生き物を育てるのは自分には無理だと改めて思った。
想像以上に面白かった。ステレオタイプ的な黒人のイメージにうんざりしている主人公を描くことで「偏見」が浮かび上がる。
もう少し皮肉でスノッブな感じかと思ったけど、砕けたライトなコメディ風味もあって笑っ>>続きを読む
序盤は笑えて好きだったけどさすがに難解というか、これを経て次にどんなの撮るんだってとこに頭がいってしまった。
どんでん返しとか伏線回収とか期待するやつがキレそうな映画(ほめてます)。
ドキュメンタリー畑の監督コンビがこれをうまく撮り切ったことに驚く。
もちろんダイアナ・ナイアドの挑戦そのものもすごく、途中では笑ってしまうぐらい無茶をするが、最後にはやっぱり感動してしまった。
そ>>続きを読む
フィルムに焼き付けられた光源はどうしてこんなにもあたたかいのか。何度も映る夜景がプラネタリウムみたいだ。これは絶対にフィルムで撮られるべき映画だった、そしてそれができただけでもうほぼ成功してると言って>>続きを読む
『ミツバチのささやき』よりも『エル・スール』よりもこれのほうがわかりやすい気がする。
「ミスティック・リバー」をやりたかったんだろうな、これ。
でもなんていうか、二つのメインプロットがあんまりちゃんと結びついてない気がするんだけど。
なんか『ミルク』を思わせる話だなと思ってたら、脚本家の1人は『ミルク』でアカデミー賞を獲ったダスティン・ランス・ブラックだった。
キング牧師にしてもそうだけど、こういう求心力のある人はやっぱりモテる>>続きを読む
まあこんな感じだろうな、と思った映画が想像を遥かに超えていい作品で、「ナメんな」とばかりにぶん殴られる。これがあるから映画はやめられない。
話自体はとてもシンプルだが、主人公を演じる子役の透明感と、>>続きを読む
個人的にはランティモスは初期の血も涙もない作風のほうが好きだけど、前作よりは好き。
エマ・ストーンは2つ目のオスカーもありそうなぐらいの熱演だし、マーク・ラファロは彼にしては矮小な役柄で、かといって>>続きを読む
現代かと思いきやマシンのモニタは古いしスマホは出てこないし写真はフィルムカメラで撮る。この映画の撮影自体もフィルムのようで、ときおりちかちかするノイズがなんかいい。
でも特に面白いとは思わなかった。>>続きを読む
ブラックコメディのようでいてなかなか深みもある、よくできたジャンル映画。
殺されるやつらの人選にはなんとなく作り手の私情が入ってそうで笑ってしまう。
応援上映をやればよかったのに。もちろんミーガンを応>>続きを読む
合唱部の後輩のボンクラ感が山下敦弘の映画って感じ。ネイティブ以外だと芳根京子が一番関西弁がうまかった。
神父のほうの話はソン・ガンホかキム・ユンソク主演で劇映画化されそう。
ベトナム戦争ものと『ブレードランナー』と日本のSFマンガとかをごっちゃにした感じで、監督のオタク趣味がふんだんに盛り込まれてる。
ツッコミどころは多いし定番の妙な日本語もちらほらあるけど、娯楽作とし>>続きを読む
言わんとすることはわかるが絵本を読むシーンの顛末で笑ってしまった自分はまだまだ青いのかもしれぬ。
なるほどねとは思うが、この手の話はどうも「なんでそんなに無防備に生活をさらしてんねん」とツッコミたくなってしまう。
このレビューはネタバレを含みます
議事堂襲撃事件がもっと大規模に周到に行われていたら…みたいな話。アメリカの国旗がバックに映されるシーンも示唆的。
現実味があって、こういうのが一番怖い。「わからない」ことが一番怖い。直接的な暴力表現>>続きを読む