真昼の幽霊さんの映画レビュー・感想・評価

真昼の幽霊

真昼の幽霊

年間100本鑑賞ペース(今のところ)。映画に点数つけることがあまり好きではないので、採点はしてません。

映画(108)
ドラマ(0)

クレアのカメラ(2017年製作の映画)

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『3人のアンヌ』でもイザベル・ユペールをキュートに撮っていたホン・サンス。「何を考えてるのかわからない怖いおばさん」役のイメージが強い近年のイザベルをこんなにかわいく撮れるのはホン・サンスだけでは?>>続きを読む

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

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菊地のキャラを原作よりも膨らませて、空気の読めなさや頭の悪さを増幅させ彼もまた孤独であると設定した改変は悪くないと思う。そのことによって、志乃が彼の加入に抵抗を持つ理由がわかりやすくなった(まあでも、>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

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序盤で何やら違和感のあるシーンが続き、「ああこれもまた映画なんだな、つまりメタ構造の…」と思わせてからも映画は続き、終盤の畳み掛ける展開でこちらの頭をぶち割りにくる。

この映画が優れてるのは、序盤に
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

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途中で舞台が島から屋敷に変わること、光と影でゴシックホラー的な演出を施していること、中盤のある悲壮なシーン、遺伝子をいじって新しい生命を作り出すことの是非など、J・A・バヨナらしいカラーを「欲しかった>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

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ボビー・リッグズを完全な悪役にはせず、ダメな人ではあるんだけどどこか憎めないキャラにしているのがいい。そんな役をスティーヴ・カレルが演じるんだから問題あるわけがない。再現度高くてびっくりするし。

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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

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別にこの映画にはなから意味など求めていないが、宮藤官九郎によるセリフがことごとくすべっていて「あ、これ笑うとこや」といちいち思わされるのに疲れた。で、中盤寝た。

最後にピストルズが流れるのはともかく
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母という名の女(2017年製作の映画)

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オカンもやばいけど、個人的には男のダメダメさのほうが印象に残ったかな。それは自分が男で、こういう身勝手さに少し見覚えがあるからかもしれない…あんなひどいことやった経験はないけどさ。

ミシェル・フラン
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

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寝た。

会話シーンならともかく、山場で寝てしまった。もともとSWにそれほど思い入れはないものの、これまで映画館で寝たことはなかった。

何がいけなかったのだろう? 最初の予定通りフィル・ロードとクリ
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Vision(2017年製作の映画)

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夏木マリの「やっと会えたな」で辻仁成を思い出してしまい、その後はずっとそればっかり考えてた。

『あん』がわりと普通というか良くも悪くも河瀬直美臭が抜けてたのだけど、これはルーツに戻ってきた感がある。
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

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ダニー・ボイルは苦手な監督なんだけどこれは面白かった。たぶんアーロン・ソーキンの脚本が良いのだと思う。この人は『ソーソャル・ネットワーク』でもそうだったけど、常識からは逸脱した一歩間違えれば単なるクソ>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

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試写会で観たときはそれほどいい印象がなかったのだけど(樹木希林に語らせすぎかなと思った)、「なりたかったものになれた?」ってフレーズが今の自分には刺さる。

是枝監督は活躍してるのに「なりたいものには
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万引き家族(2018年製作の映画)

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今の日本で最も優れた撮影監督といってもいい近藤龍人と組んだことが関係しているのかどうかはわからないが、是枝監督の過去作と比較すると正面からのショットが多い。海外で「小津だ」と言われることに違和感を感じ>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

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ちょっと期待しすぎたかなという感じ。

でもシアーシャ・ローナンの美人だかそうでもないんだか、みたいなルックスはこの役にぴったりだったし、ジョナ・ヒルの妹はジョナ・ヒルだし、キャスティングがいい。
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

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『ファントム・スレッド』と同じくジョニー・グリーンウッドが音楽を手がけているけど、こちらのほうがメリハリのきいた使い方してるなと思った。

ストーリーについては主人公の過去のトラウマなどをちらつかせる
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デッドプール2(2018年製作の映画)

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オープニングクレジットから笑わせてくれる(詳しくは書かないけどやけに凝ってるんだよな)。

アクションが丁寧に設計されていて非常に見やすく、誰が何をやってるのかよくわからんということがない。

大物俳
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家族はつらいよ(2016年製作の映画)

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一体、山田洋次はこのシリーズで何をしたいんだろうかと思ってしまう。登場人物全員の古臭い台詞回し、わざとらしく間抜けな音楽や効果音を付けたコミカル演出。

妻夫木聡演じる次男が「前近代的な表現はしないで
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

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祝ブルーレイ化、ということで改めて観直した次第。初めて観た時はとにかく樹木希林の演技が恐ろしくて「これはある意味ホラー映画だ」と思ったが、再鑑賞してみたらコミカルなシーンが多いことに気づいた。

あと
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

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正直最近のPTA映画はどれもわかったようなわからんような気になるのだけど、かといってそれが不快というわけでもなく。

主人公は母親を求めてるから誰かの庇護を必要とするか弱い自分になりたかった、そして彼
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

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映画そのものよりも、幸か不幸かケヴィン・スペイシーの降板劇とその後の再撮のギャラ問題とかが話題になってしまった映画。クリストファー・プラマーの演技になんの不満もないしスペイシーにかける情けはないけど、>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

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序盤は引き込まれたけど、少し長く感じた。やっぱりウェス・アンダーソンはあまり好きじゃない(かといって嫌いかと言われるとそういうわけでもないのだけど)。神経症的なほどに徹底されたシンメトリーの画面設計と>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

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刑事が全然刑事に見えないが、実際警察ってヤクザと変わんないしね…最近はどうなのか知らないけど。

『仁義』第1作ほどハマれなかった原因は単に自分の気持ちの問題だと思うけど、破滅していく男たちの美しさを
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

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オープニングやりすぎ。演出過剰。空撮から始まるのは意外でよかったけど。

「何が臭いかは…」のくだりはあきらかに演技が過剰。演出の問題だと思う。

大泉洋の髪型を変えないなら、せめてあきらの教科書の落
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

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劇場公開時に観た時は、後半の性急さに物足りなさを感じてあまり好きになれなかったのだけど、今回観直したら思っていたよりもまとまっていた。劇場で観た時は原作を集中して読んでたからいろいろと端折られた部分が>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

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どうも森見登美彦の物語とか中村祐介の絵が自分には合わないみたい。湯浅政明監督の作品ならやっぱり『DEVILMAN crybaby』のほうが遥かに好きです。でも星野源はよかった。プロ声優の中に混じっても>>続きを読む

珍遊記(2016年製作の映画)

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ふざけるならふざけるでちゃんと笑わせてほしいところだけど、スベってるのが悲しい。

松山ケンイチ、倉科カナのがんばりだけが見どころかな…。あと溝端淳平(役名忘れた)の側近のボブの子がかわいかった。

魂萌え!(2006年製作の映画)

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ちょうどうちの母親が、この映画の中の風吹ジュンと同じ歳である。

それはさておき、夫の死後、思いもよらなかった事実が次々に出てきて…という筋書き自体には特に驚かない。家族とか夫婦の危うさみたいなものは
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

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第1作と並んで評価される2作目だけど、メインキャラは菅原文太演じる広能ではなく、北大路欣也扮する山中と千葉真一の大友勝利。ベタに広能が好きな自分としてはちょっと物足りなくて、これなら菅原文太が中途半端>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

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『バトルロワイヤル』はちっともいいと思わずタランティーノが褒めてたのが意味不明だったが、さすがにこの『仁義なき戦い』には文句をつけられない。『アウトレイジ』も『狐狼の血』もこれ無くしてはあり得ない、な>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

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今のところ白石和彌の最高傑作では? 『サニー/32』はがっかりな出来だったが、今作は総合的な完成度としては北野武の『アウトレイジ』シリーズよりも優ってると思う(もちろん『アウトレイジ』にも突出したもの>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

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演技とはいえ小さな子供にこんなに汚い言葉使わせて大丈夫なんだろうか…といらん心配でハラハラした。なんにせよ、子供の演出がうまい監督だなと思う。是枝裕和とかとはまた違う意味での子供演出。

監督は前作『
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BULLET BALLET バレット・バレエ(1999年製作の映画)

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塚本晋也監督作品の中ではわりと見やすいほうかも。発砲音が凄まじすぎて、「いやこんな音はしないだろ(笑)」と思ったもののそれも計算のうちなのかも。

拳銃を必死に欲しがる、というストーリーが男性性の奪還
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

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どっちかというと前作『フレンチアルプスで起きたこと』のほうが好きかも。
スクエアって、結局この映画のフレームでもあるのかも。コンドームのくだりは正直よくわからなかった。

心と体と(2017年製作の映画)

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本作の監督、『勝手にふるえてろ』の監督と対談してたけど、確かにこじらせ女子が出てくるところは共通してる。でもこっちのこじらせ女子はもっと謎めいていて、もっと厄介。
で、おじさんのほうは大人の余裕がある
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

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想像よりもホラー色が強く、『KUBO』ほど劇的な展開もない。子供の時に見たらきっと脳裏に焼きつくだろう怖い映像が多くて、全体的にトーンが暗い。主人公がいかにもヒロインという感じではなく見た目もそんなに>>続きを読む

電柱小僧の冒険(1995年製作の映画)

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のちの『鉄男』につながる表現がどんどん出てくる、PFFアワードグランプリ作。

『鉄男』と比較するとコメディ色が強く『エイリアン』そのものな描写があったり音楽のトーンも一貫していないものの、残虐表現や
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ヴィタール(2004年製作の映画)

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主人公は現在と過去の記憶の中を行ったり来たりするのだけど、結局のところ彼はこの世とあの世の間にいるのだと思う。事故の時に彼は記憶を失い、一度魂のようなものをなくす。そして、解剖実習を通して自身の生を取>>続きを読む

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