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下剋上球児のakのレビュー・感想・評価

下剋上球児(2023年製作のドラマ)
3.6

原作未読。
球児一人ずつたちに、きちんと特徴と個性があって、それらが重なって高まっていくのが観ていて楽しかったのと、主演の鈴木さんの何ともいえない微笑みの表情が絶妙で、あのお顔で「よくやった」と言われると、グッと胸に来るものがあったのと、緊張感などが解けていくような気がして、シンプルだけど強い演技力に惹かれました。

ただ、最終話がかなり駆け足気味だったのと、主に問題というかドラマとしての躓きポイントが大人たちの問題(先生たちがおじいちゃんなど)だったので、それをもう少しコンパクトにして、球児たちにスポットを当てて掘り下げていってほしかったなと。特に野球の上達が、何の問題もなく上手くて強くなっていったので、戸惑いや葛藤があってもよかったかなと。それと、主軸面子が三年になった時、ほぼ一年と二年が誰?状態だったので、OB以外の先輩後輩関係の描写もほしかったです。

でも、全体を通して無駄なくすっきりと観られたのと、卒業後の展開が意外なものだったりしてびっくりしました。何かを不器用ながらに頑張る子たちが、ずっとキラキラしていて素敵でした。
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