自然な会話の中で無意識に得られる情報で説明されずとも登場人物の背景を輪郭づける心地よさ
美しすぎてはじめはこれが数式のようなロジカルな構成だと気付かせない
それこそ生方脚本の凄さなんだと
なにも意識せずとも面白いのに、それを紐解くことでその緻密な計算の凄さに気付かされる
繰り返して観ればみるほどその魅力が無尽蔵に露わになる
考察ドラマではないのに物語と登場人物の事を考えると考察になってしまう
そしてそれを毎話2段階ぐらい飛び越えて更新されてしまう気持ちよさ
伏線とは本来、別の意味を怪しまれた時点で伏線としては失敗なもの
(伏線のための伏線になってしまうと、もはやただのクイズ)
それが本作は全ての事象をクリティカルに機能させてしまう数学的な気持ちよさ
全てが元々それだけで完璧に機能してたはずなのに、別の意味を持たせて全部使ってきます
どれだけ構えて、考察したところでそれよりも面白い展開にしてくれる
作品として面白いうえに、先の見えないオリジナルドラマとしてのワクワク感、ハズレ回も時間稼ぎ回も全くない安心感、毎回気持ちよく感情をオーバーキルされる脚本の素晴らしさ
最終回ももちろん最高で文句無しの大傑作
色々長々と書いたけど
要は面白いから絶対観ましょうって事です