カレス

レッスン in ケミストリーのカレスのレビュー・感想・評価

レッスン in ケミストリー(2023年製作のドラマ)
5.0
IMDb 8.2
吹替/字幕

偶然はひとたび起こり始めると、
それは連鎖し続ける。
・・・思いもよらぬ形で
アガサ・クリスティ

マデリン🅰️と呼ばれているけど本名は "Mad" の着ている服がとてもかわいい。本人もとてもかわいい。たまにしか出てこないけど🐕シックス・サーティ(6:30)🅰️もかわいい。

この番組は、2022年に出版された本の権利をブリー・ラーソンが手に入れてドラマ化したもの。このスピード感にラーソンの意気込みを感じる。
化学者エリザベス・ゾットが研究を諦め料理番組キャスターに転身していく様を描き、男性優位の社会で苦労する女性たちを浮き彫りにしている。
また、エリザベスの共同研究者 カルヴィン・エヴァンス博士の過去を巡るエピソードが興味深い。

エヴァンス博士の愛読書としてディケンズの「偉大なる財産」が何回か出てくるが、英語では
"Great Expectations"
なので「大いなる遺産」のことだ。この本とエヴァンス博士の物語がビミョーにシンクロしている。興味を持ったのでDisney+で1998年の「大いなる遺産」🅰️を観た。時代とかモディファイされていたがかなり面白かった。儲けものだった。

【以下余談】
ドラマの中でケネディ大統領暗殺のニュースが流れる。
「JFK」
「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」
「リリィ はちみつ色の秘密」
を見たことがある(未レビュー)が、ちょうどこの時代を描いた映画だ。3作ともなかなか良い映画だ🅰️。「リリィ〜」はダコタ・ファニング主演で原作ピッタリ(読書中なう)なのだがもうちょい予算投入して「ザリガニの鳴くところ」並の情景描写にして欲しかったなあ😭
キング牧師暗殺もこの頃だし、キューバ危機もあった。レイチェル・カーソン「沈黙の春」(1962)で摘発された殺虫剤DDTはメーカーのDUPONT社が反論して論争になったが、ケネディ大統領が調査を命じたことで論争は終わった。なんかこの辺も「JFK」的に引っかかるなあ
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