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無人島のディーバのseonaのレビュー・感想・評価

無人島のディーバ(2023年製作のドラマ)
4.2
 パクへリョン脚本なだけあって 1話から面白かった。正直モクハが 素直でいかにも壺を売りつけられそうないい奴過ぎてちょっと暑苦しかったけど 企画意図を読んで納得できた(下記参照)。韓国ドラマあるあるの出生の秘密も 法律を絡めた伏線で違和感なく楽しめた。ただ、ランジュがゴーストシンガー雇ってるくせに歌手としての覚悟を聞いてきたり 後先考えずに感情で突っ走るところが理解に苦しんだ。代表との過去も有耶無耶のまま終わったし... 個人的には モクハの最後に歌ったデビュー曲よりも 最初の Dream Us や Here I am の方が印象が強かったのが少し残念だった。

カンウハク お前は俺が幸せにする。
(一人でご飯食べることがありませんように)

企画意図(意訳あり)

私たちは無人島に漂着することを恐れている。
そこは孤立、寂しさ、厳しい自然環境を抱いた怖い空間だからだ。
私たちは無人島に漂着することを夢見ることもある。
そこは日常、競争、人間関係から解放される理想的な空間だからだ。
私たちは無人島の反転に憧れる。
そこはお金より人と水、ゴミがもっと価値あるところだからだ。

このドラマはこんな無人島に歌手を夢見ていた少女が漂流するところから始まる。
あ!誤解しないで。
このドラマは無人島で持ち堪える生存ドラマではない。
無人島で耐えた少女が、15年ぶりに大人になって世の中に帰ってくる話だ。

波に押し寄せられていく夢を掴んで...
どんな災難の前でも毅然と耐えながら...
お金よりも人を大切に思う...
私たちが当たり前に思うものが
当たり前ではないことを知っている人の話だ。

31歳が遅い年齢であることを知っている人たちの中で
誰よりも大切で楽しい31歳の1日を生きる人の話だ。
その1日1日を過ごして
辿り着いたそこが いつの間にか夢になる
ある歌姫の話だ。
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