パーソナルスペースひろし

不適切にもほどがある!のパーソナルスペースひろしのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
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おもしろかったけど、成立していない
スコアつけられないな
なんで成立していないと思うかはのちほど

まず制作上の不備が不適切どころか完全にアウト
・当時14歳の俳優に"性行為に臨もうとするシーン"をやらせている
・インティマシーコーディネーターを題材にしているのに本当の現場にはICを入れていない


昭和と令和を対比させてどっちもイジるコメディがやりたかったのはよくわかったし、その心意気も受け取れた

でも昭和のおじさん小川市郎に対して令和のおばさん(でありなにより研究者という立場の)向坂サカエの言動があんなのだとカウンターになってないから成立していないと思う。いろいろ誤解されても仕方ない
特に小イノウエに対する「自分がモテないから〜」のセリフはもちろんキヨシが存在しなくなっちゃうことへの動揺や焦りからあんなこと言ったんだっていうのはわかるんだけど、それまでのサカエのフェミニストとしての言動がちゃんとしてないから、このシーンでの動揺や焦りが伝わりにくいと思う

話としてはやっぱクドカンだからおもしろいのよ。おもしろいから見ちゃう。ストーリーテラーとしてはすごいのよ。
でもこの作品は企画意図に照らし合わせると成立してないんじゃないかな。