菅藤浩三

万博の太陽の菅藤浩三のレビュー・感想・評価

万博の太陽(2024年製作のドラマ)
3.5
見合いが苦手なハシカンがドジ娘で主役する朝ドラ’’おむすび’’はこんな画面になるんだなと推察できる。朝ドラ助演の飯豊まりえ・朝ドラ常連の大阪頑固おやじ唐沢寿明・実力抜群の大阪ママさん江口のりこががっちり固める。やはりハシカンは小学生か中学生なスタイル。
 1970年大阪万博を皆が皆歓迎してるて、あの来場者数からすると本当なんですかね。とにかくスタッフ採用競争倍率が異常に高い数値。レトルトカレーですらお土産として喜ばれる時代だったかね。万博コンパニオンをホステスと勘違いしてウーマンリブにかぶれるなと叱る父親、不適切にもほどがある(笑)、身長不足や学歴不足でコンパニオンに落選したハシカン、でもエキスポシスター(警備誘導)で大阪万博に参加できた。だから2人の制服が異なる。飯豊まりえは家電製品を開発する職業婦人になるために理系大学に進学する夢をいだきそれを家族に打ち明ける。そして、ハシカンも自覚していなかったが飯豊まりえの婚約者のエリート建築士を好きになってしまっていた。
 人気女優ハシカンを押し出したオリンピックに続く国威昂揚ドラマと揶揄する人もいるしスポンサーもそのつもりで製作費出してるんだろうねと見透かしながら観る人も少なくないだろうけど、ガンバッテル役者には罪は無し、脚本も朝ドラをすごく意識したクオリティ高いものでした。
菅藤浩三

菅藤浩三