菅藤浩三さんの映画レビュー・感想・評価

菅藤浩三

菅藤浩三

  • List view
  • Grid view

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

タイトルは売国奴夫婦が正確かも。といっても満州で人体実験してる証拠を入手し、それが人道的に間違いだと思い、国を糺すために言論の自由ある開戦前のアメリカに証拠を持ち出そうとする、むしろ愛国心にあふれる行>>続きを読む

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

5.0

ファーストガンダムの旧キャラの一部しか出演していないが(アムロレイ・ブライトノア・シャアアズナブル・ミライヤシマ。想い出の形でララアスン、しぶい選択でミライヤシマのもと婚約者カムランブルーム)、やはり>>続きを読む

チリンの鈴(1978年製作の映画)

5.0

可愛い絵に誤魔化されてはならない、狼ウォーにはなれないが、苛烈な修行生活を経てもはや羊の群れを助けても羊の群れが迎えてもくれなくなった、羊でも狼でもなくなったチリンの姿が子供向けとは思えない深さ。あと>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.5

5作めで存在感ばつぐんだったイルサファウスト(レベッカファーガソン)を結構起用するが、適役だったソロモンレーン(ショーンハリス)はちょい役程度。ホワイトウィドウを演じるバネッサカービーもナイスだった。>>続きを読む

鬼滅の刃 刀鍛冶の里 敵襲編(2025年製作の映画)

3.5

からくり人形との稽古とか、霞柱と恋柱の紹介で本格的な戦闘シーンの前。だから我妻善逸とか猪の伊之助の絡みさらには禰豆子の登場がほとんどない。喜怒哀楽に分裂する上弦の鬼4の半天狗はマジ強いし、上弦の鬼5の>>続きを読む

鬼滅の刃 遊郭決戦編(2023年製作の映画)

4.0

110分近くは専ら、上弦の鬼6の堕姫だきそして妓夫太郎と、音柱や竈門炭治郎らとのバトルシーンに回されるド迫力が続く、実写のハリウッド映画こえてるアクション。途中で沢城みゆきの堕姫だきのしゃべりが幼児化>>続きを読む

鬼滅の刃 遊郭潜入編(2023年製作の映画)

3.0

遊郭で上弦の陸の片割れ堕姫だきが猪と炭治郎相手に遊郭で帯を駆使して暴れる姿に音柱がいよいよ登場したところで終了。沢城みゆきの声が抜群にいい、前半4分の1のあたりまで、炎柱がでてくるのやっぱり懐かしい

FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.0

アフガニスタンで生まれ育ったアミンは、幼いころ、父が当局に連行され、残った家族とともに命がけで祖国を脱出した。やがて家族とも離れ離れになり、1人でデンマークへと亡命した彼は、30代半ばとなり研究者とし>>続きを読む

ジャズ大名(1986年製作の映画)

1.5

原作筒井康隆、主演古谷一行、監督岡本喜八ですごい期待したのですが、幕末の駿河にニューオーリンズの黒人3人が漂流してジャズ演奏するという、スラップスティックといえばきこえはいいが、興行とも芸術ともかけ離>>続きを読む

春画先生(2023年製作の映画)

2.5

メインキャストが内野聖陽・北香那、サブキャストが安達祐実・柄本佑だったので、演技合戦に期待してたんですが、春画を見るときは飛沫防止のために口元をハンカチで塞ぐ習わし以外は、春画でなく歪んだ愛の表現が描>>続きを読む

喜劇 急行列車(1967年製作の映画)

2.5

昭和42年の作品、勝新太郎にそっくりさんがでてくるが本人ではない。ブルートレインには1度しか乗ったこと無いので、もっと乗っておけばよかった、いざ乗れなくなるとそう思う。20歳の大原麗子がものすごく可愛>>続きを読む

リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

2.0

エルビスプレスリーの曲はハワイの空気にあうからたくさん使われたんだろうけど、アメリカ人以外のティーンズには刺さらないんじゃないか古くて。話は正直いってつまらん、キャラもつまらん。18歳でリロと2人で暮>>続きを読む

鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

4.5

京都を舞台にしてるのに全く情緒のかけらもない、おバカ特撮?ムービー。男子出演者の全裸もあります、レナウン娘。
 ホルモン屋の話なの?とか全く内容しらないでみたけど、地味男子の恋愛ものなのか妖怪ものなの
>>続きを読む

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作を知らずに鑑賞、濱田岳とドルジ、瑛太と松田龍平、2つに絡むヒロイン関めぐみが演じる琴美。濱田岳はあいかわらず演技うまいですが松田龍平はあいかわらず色気でていますが、とにもかくにも瑛太の二役が抜群に>>続きを読む

かくかくしかじか(2025年製作の映画)

4.5

スキャンダルがなければ地上波放送されたはず、美大ふくめ困難に向かってる人にはとても励みになるし、ちゃんと笑えるし感動できる作品。難関に向かう前に日高先生のようなキョーレツな教師に出会えた林さん(ご本人>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

2.0

正直いって、なんでアカデミー賞が2つも獲れたのか私には理解しがたかった、レースではドライバーの視界を中心にするとかクルマ好きな人には評判いいらしいけど、史実を知っていると別にハラハラしない。フォードを>>続きを読む

戦国自衛隊(1979年製作の映画)

5.0

手りゅう弾・ライフルの弾・ヘリコプターと戦車とジープの燃料、これがなっかなか尽きない補給無尽の不条理なんかなんてその、1980年のまえに自衛隊に思い切り法律のない所で暴れさせたかったとしか思えない、思>>続きを読む

静かなる男(1952年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

監督ジョンフォード、主演ジョンウェインというゴールデンコンビ。アカデミー賞に幾つもノミネートされ、監督賞とカラー撮影賞を獲得。とかく荒っぽいアイルランド気質を強調したかった作品のようで、むしろ私には爽>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

1.5

アカデミー賞にノミネートされゲットも1つしているが、宇宙飛行士ニールアームストロングのNASAミッション(ジェミニ計画+アポロ計画)が描写された作品。月面が登場するクライマックス20分のために、感情の>>続きを読む

御法度(1999年製作の映画)

3.5

大島渚の最後の監督作。ビートたけしが土方歳三(これは正直無理あるキャスティング)×音楽はすべて坂本龍一教授で、戦メリを強く彷彿させるところはある、新選組のなかでのシビアな(虚構?リアル?)同性愛を取り>>続きを読む

愛のお荷物(1955年製作の映画)

2.5

昭和30年の川島雄三監督のコメディ。いまでは考えられないが、ベビーブームの人口増加を憂い人口抑制を政府は主張しているものの、答弁する厚生大臣の周りでは一挙に赤ん坊ができてしまうという喜劇。タイトルの意>>続きを読む

ハルのふえ(2011年製作の映画)

3.6

人気キャラに頼らないときの、やなせたかしのストーリーテラーとしての実力を測る作品。結論は標準のクオリティはゆうに超えている面白さ。フルート名人になった人間の子供の育ての母がタヌキで、森に棲んで人間界に>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.0

スタローンはなんでマリアベルトランとその孫娘のガブリエラと一緒にアリゾナで住んでるんだっけ。それまでは軍隊を敵にしてきたのに、メキシコの半グレ相手なので敵の器はしょぼい。ただメキシコの半グレがガブリエ>>続きを読む

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

4.0

ストーリーは非常にシンプルでわかりやすい、ブルースリーの恋人が白人てのは正直違和感が強いし特に印象に残るタイプでもないし。吹き替えのブルースリーは3人いるが、アクションがへたっぴなのとアクションが非常>>続きを読む

太平洋ひとりぼっち(1963年製作の映画)

1.5

これほんとにあの市川崑が撮影したの?石原裕次郎の関西弁も実に不自然だし、私でも堀江謙一のドキュメンタリーは知ってるくらい有名なエピなのに、特に前半はおこちゃま劇にしか見えない。アメリカの巨大な船と接す>>続きを読む

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

人口10万人の首都(といってもブータンの面積は九州くらいで、国の全人口は100万人未満)から、教師として一番の僻地ルナナ(なんと村の人口は50人ほど。標高5000m近い高地にあり冬の間は雪に閉ざされる>>続きを読む

メイン・テーマ(1984年製作の映画)

2.0

リアタイで観たときはとにかく心理ストーリーがまるでつかめなかった駄作だった記憶で、40年経って見直しましたが、いまはサイトでストーリーを追いかけながらみれるのでギリギリ見終えました。がそういうことをし>>続きを読む

シュリ(1999年製作の映画)

3.5

ようやくアマプラに入ってみれました1999年韓国映画。韓国の諜報員ハンソッキュの恋人の正体が北朝鮮の凄腕スパイなの見抜けないし職場もチェックしないとか、熱帯魚に盗聴器がしかけられてるの気づかないとか、>>続きを読む

リカ ~自称28歳の純愛モンスター~(2021年製作の映画)

1.5

前半の市原隼人(SNSではケイジ。本職は刑事)の演技がダメでさ、高岡早紀も通常運転でさ、つまらんでさ。市原隼人が単独でリカ逮捕しようと動くの無理あるだろ、失敗するはずだよ。そして後半だ市原隼人の婚約者>>続きを読む

震える舌(1980年製作の映画)

4.5

野村芳太郎監督(八つ墓村、松本清張の作品複数)。タイトルではわからないが、破傷風に侵された子供の病院内での息を吹き返すまでの作品。医療ドラマなのだが、患者役の幼女のあまりに迫真性ある演技や絶叫そして血>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

主役は石原さとみ・永野芽郁の2人にプラス田中圭てところだけど、悪女を演じてるのにいやだからこそか魅力的な石原さとみ。みいたん稲垣来泉が成長すると優子の永野芽郁になるて顔のつくりが違い過ぎないか。時間軸>>続きを読む

学校(1993年製作の映画)

4.0

1993年山田洋次監督のシリーズ第1作。西田敏行が担任教師を務める夜間中学を舞台に、昼間の清掃員で夜はすごく眠いカズ萩原聖人(彼の演技が実に実に素晴らしい。そして清掃員の仕事を理解しようと1日社員でク>>続きを読む

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.0

洲崎てかつての江東区の赤線、監督はマンガ栄光なき天才たちにもとりあげられた川島雄三。たくましさの逆をいく義治を演じるのは三橋達也そしてかつて娼婦だった男性あしらいがうまい闊達な蔦枝を演じるのは新珠三千>>続きを読む

静かなる決闘(1949年製作の映画)

3.0

アクションでない黒澤明監督、私にはカメラワークは普通に感じた。もともと菊田一夫の舞台的だからですかね。三船敏郎は色男ですが、リアルクズなのもう知れてるのでそこまで感情移入できず。戦場でり患させて妊娠し>>続きを読む

ブレイクアウト(2011年製作の映画)

1.5

のちにアカデミー賞をゲットしたニコラスケイジとニコールキッドマン、自宅に警察を装った強盗が襲ってくる、さてどうなる?というサスペンスものなのだが、強盗団が仲間割れするわもともとニコールが好きで目をつけ>>続きを読む

華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)

2.5

政治的謀略?で殺人罪でえん罪で政治家に立候補しようとしてる上司に服役させられてる検事て設定が正直弱い(あんなうっすい証拠で殺人罪が認定されるはずが無かろう)。なので、服役後に逆転しようといろいろやって>>続きを読む