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殺人者のパラドックスのesuranのレビュー・感想・評価

殺人者のパラドックス(2024年製作のドラマ)
3.8
哀しいストーリーだった。
ハッピーな要素はワンコぐらいか?

ウシクの演技力とソックの演技力だけで見応え充分ではある。覚醒(諦めともいう)するまでのウシクのパートが1番引き込まれたし、コンビニへ通うソックとの絶妙な距離感の時がドキドキ感MAXだったかな。

主要キャラがポンポンと増えたあたりで、その背景と必然性が破綻したというか、臨場感を失った感はある。魅力的なキャラだっただけに、入り込めなくなったのはこちらの責任か?残念。

スレギな役もいいし悪役もいいウシクが悲壮感MAXでめっちゃいいのは言うまでもないけど、ソンソックの髭づらもとてもよかった。まあ、誰もハッピーじゃなくて、哀しかったけどな。ワンコも悲しいかな? あ、早期退職の同僚はハッピーなのかな?

作品全体の金のかかってる感とかスケールのでかさは、すごいね。音へのこだわりとか、ディティールへのこだわりは感じた。カメラの切り替えは古典的でいておしゃれ。音楽もマカロニ・ウェスタンぽかったり不穏さの醸し出しかたがよすぎた。クエンティン・タランティーノとリュック・ベッソンの影響はみてとれる。
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