殺人者のパラドックスのちこちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

一気見。
ウシク演じるイ・タンは平凡な大学生。偶発的に殺人を犯す。やがて己の行為を美化し悪人成敗に生きる。だがそれとは裏腹に罪の意識にさいなまれ妄想に襲われながら。その妄想と現実が入れ替わり映像化され、相棒のﾉ・ビンと共に行っている世直しが正義なのか悪なのか揺れる心が見てとれる。
陰でやりたい放題の検事や人殺しは私刑にしても良いのか。彼らが殺されるのは自業自得で片付けて良いのか。

チューインガム噛み噛みのソンソック演じるナンガムの意識不明の父親の過去、かつて父の部下だったソン・チョンの言葉を信じるならば絶望しかない。闇で麻薬を売り捌いていた父親が意識不明となったのは自業自得で片付けるべきなのか。

結末は…ノ・ビンの意志を継いでダークヒーローとして活動を始めたらしいタン、ですかね。ナンガムの「お前は捕まる」の言葉を胸に抱え。

わんこ、演出とはいえ血を舐め尽くす様はちょいと辛かった。イ・タンの証拠に辿り着くかと思いきや関係なく笑
何よりご無事で安心した。