Ako

One Day/ワン・デイのAkoのネタバレレビュー・内容・結末

One Day/ワン・デイ(2024年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ポップなラブコメでご飯食べながら見るつもりだったのに、途中からなんか雲行き怪しくなり、最終話はボロボロ泣いてしまった。

2人にとって重要であろう日、例えば卒業後再会した日とか、初めて両親に紹介したクリスマス、Dexの結婚式、離婚後酔っ払って寝ちゃった日、お互いの誕生日とかがなんとなくサラッと流れてるなって気はしてて、なんで15July がこんなにも強調されてるだろうと思ってたけど、2人が出会って別れた日だったからなのか。

Emmaはずっと安定しているのにDexはフェイズごとに顔、髪、服装にすごく変動があって人生の波がわかりやすい。興味とか向いてる方向も全然違う。この2人の対比がすごく面白かったし、逆にだからこんな友達以上恋人未満みたいな関係になったんだろうなと納得感があった。

どの登場人物もすごい素敵だけど、特にお父さんが好きすぎる。不器用だけど愛が深い人物像が見事に表現されてて、最終話はお父さんの境遇と言葉で涙が助長された。みんながDexの家にサプライズしにきた日、ああ、1人の人間が死んだとき、関わった色んな人の心に大小さまざまな穴が開くんだなと、揃ったメンツを見て思った。今考えるとあの場にEmma の家族いなかったのが謎だな、、てかシリーズ全体でEmmaの家族出てなくない?!電話とか郵便物くらいか、、やっぱりこの物語はDex主体なのかも。

St Swithin's Day. この日に雨が降るとそのあとずっと雨が降るという言い伝えがあるらしい。
この日にDexがEmmaと出会って、ずっとお互いに影響されて、忘れられなくて、どんな形であれ想い合っている。Emmaは死んだけど、Dexのこれからの人生においても変わらずEmmaの存在があること。すごく美しいメタフォー、良作でした。
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