☆俺基準スコア：2.2
☆Filmarks基準スコア：3.4
ロンドン、サウス・バンクで司法省職員ジェイソン・デイビスが射殺された。ジェイソンが死ぬ直前まで携帯で通話していた記者フィリップ・ブレイも若い女性マギー・ジョーンズも同時刻に自宅で殺され、ニュースになった。が、マスコミが今これより大きく報じているのは中国の駐英大使チェンが自宅で変死した事件だ。警察のヤリック総監は、死因は麻薬の過剰摂取だと発表したが、中国側は殺人だと騒いでいるらしい。
そんななか、ジェイソンの死に心を痛めている女性が1人…ヘレン・ウェッブ、国防大臣の妻である。ジェイソンと不倫していたヘレンには、閣僚の妻以外にもう一つ、秘密組織〈ブラックダヴ〉のスパイという顔があった。ダウニング街の情報を得るため、10年前に首相のポストに近いウェッブ大臣と結婚したのだ。ヘレンの「上司」であるリード夫人は、ジェイソンらの死がヘレンと関係があるのではと疑い、ローマから殺し屋サムを呼び寄せる…
「ブラック・ダヴ」
キーラ・ナイトレイとベン・ウィショー共演のNetflixドラマ。スパイドラマと殺し屋ドラマの二本立てみたいなハナシ。いや恋愛要素も濃いから3本立てか。とりあえず中国絡みの陰謀ストーリーを本筋にして、ジョン・ウィック的「殺し屋界隈」世界も描いています。ジャンルのプレンド具合にオリジナリティを打ち出していますね。キャストでは、特にベン・ウィショーのキャラが面白い。凄腕で、髭面で渋みを出しているけど、ゲイで繊細で失恋してウジウジしてる殺し屋という複雑な役。「最悪だ」が口癖なのも笑える。
コミカルなシーンも多くて、シリアスとの配分も上手かった。アクションもまあまあ派手でした。女殺し屋ウィリアムズ＆エレノアの「ベビわる」味や、ヘレンと秘書ダニーのバトルなど、ガールズアクション好きも満足。
