このレビューはネタバレを含みます
いやー、面白かったな・・・。
ついつい最終話まで一気見しちまったよ!!
地上波のドラマとは何もかもレベルが違う・・・。
1話辺りの予算も桁外れで、実力のあるスタッフ、本格演技派の役者が揃っている。
そしてコンプラ。
地上波ドラマでは際どい表現がコンプラの名のもとに規制され、重厚なドラマを製作することが困難となっているが、本作ではコンプラがかなり甘く、かなり重厚な作品に仕上がっている。
地上波もコンプラを規制緩和できれば、ドラマに限らずに、もっと面白い作品を製作出来ると思うのだが、テレビを視聴する層がそれを良しとしないからな・・・。
今後、地上波は更にコンプラが厳しくなり、クソドラマを量産していくんだろうから、いっそのこと地上波ドラマの役者は全てアイドルと新人スタッフにして、Netflixなどのネット配信ドラマは本格俳優と実力のあるスタッフ、って感じで棲み分けしないかな??
まぁ、いずれはそれに近い形になっていくと思うけど・・・。
個人的に今年鑑賞したドラマの中で、最も興味深く感銘を受けた作品であったが、最終回がちょっとな・・・。
本作に登場する地面師たちは、どんなに想定外のピンチが訪れても、持ち前の頭脳と知識、そして機転を利かしピンチを脱してきた。
だが何故か肝心の最終話に限り、それら長所が消え失せ、謎のパワープレイで物事を解決しようとする。
いやさ…有り得ないアクシデントがあったのは分かるけど、今まではそんなアクシデントでも冷静に処理してたじゃん!!
何で最後の最後に限ってパワープレイなんだよ!!
確かに緊張感は出るけど、観たいのはどうこの困難を頭脳を使って切り抜けるかだろ!!
そこは体張らなくていいよ!!
それ以外にも、最終話だけ様々な点で雑な部分が見受けられる。
あれだけハリソンの事を警戒していた後藤が、一番殺られる可能性の高い時に油断しているし・・・。
林がハリソンに殺されたことを知らない状態だったらまだ理解出来るけど、それをニュースで見てて警戒してるにも関わらず、何故に無防備だったんだ??
拓海に関しても、ハリソンが一家心中を引き起こした首謀者だと知っている状態でハリソンに近づき、最高のタイミングでハリソンに復讐するのかと思ったら、そもそもハリソンが首謀者だって知らないし・・・。
あれだけ伏線貼ってるんだから、てっきり知ってるのかと思ったら知らないってどういう事なんだよ!!
じゃあ何で、ハリソンと手を組んで地面師なんかやってんのかと思ったら、全然説得力に欠けるものだし・・・。
てか倉持刑事もあそこまで知ってんだったら、何とかして事件止めろよ!!
いくら警察は事件が起こらないと動けないっていっても、これから100億の詐欺を働こうとしてる地面師を放置ってさ・・・。
流石にないだろ!!
あと警察内部のスパイの件はどうなったんだ!!
他にも最終回に限ってはツッコミ所が豊富である。
1話から6話までは完璧に近い作品だと思うだけに、残念である。
それでも充分すぎるほど鑑賞する価値のある作品であることは間違いないのだが・・・。