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地面師たちのkashiのネタバレレビュー・内容・結末

地面師たち(2024年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

スイスチーズモデルというものがある。いくつものヒヤリハット(ヒューマンエラー)が重なりながらそれをすり抜けると大きな事件となる。小さなトラブルが重なりながら、あと一歩のところでギリギリ免れる地面師たちにハラハラさせられながらも最後は皆ハリソン氏に粛清されたり逮捕される結末だった。彼は本物である。知能犯でその辺のホラー映画よりも末恐ろしい。
リリー・フランキー氏の幸薄そうな捜査二課の刑事役は全裸監督の時とは違い、月日の流れを感じた。地上げ屋の男が殺害された辺りから彼もハリソンに見つかるのでは、、と思っていたところでまんまと捕まってしまい、1番悲しい殺され方だった。
土地の所有権など人間が作り出した勝手な権利に過ぎず、人類の歴史は早い話、土地の奪い合いの歴史だ、と話している辻本拓海氏とハリソン氏の会話が印象的だった。
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