まことの自分探しがテーマのひとつだったけれど、8話までは印象の弱いエピソードが続きその深掘りが弱かった。
5話で描かれた母親との関係から選ぶことをやめたまことだったけれど、記憶を失う前に律を振り公太郎を選んだことに矛盾を感じる。
付き合ってもいない公太郎にいきなり指輪を渡そうとするなど、朝日よりもまことの方がストーカーに思えた。
1話ごとに謎が解かれたり新たな謎が生まれたりするわけでもなく伏線もない。
最終的には嘘ばかりでこれをミステリと呼ぶには抵抗がある。
キャストの名前の並び順でまことは公太郎と結ばれると予想していたけれど、まことが誰も選ばずに自立して生きることも2024年らしい選択肢のひとつとしてあっても良かったのでは。
数年後、指輪職人として成長したまことが公太郎の元に指輪を持って現れるなど、いくらでもエンディングの候補はあったと思う。