すみ

十角館の殺人のすみのネタバレレビュー・内容・結末

十角館の殺人(2024年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作既読なので、あれをどう実写化するの!?と期待半分怖いもの見たさ半分でみたんだけど、結果すごく面白かった!!

ただ、原作のトリックをこういうふうに表現するのか!という視点で見てしまったので、記憶をなくして見たかったなあ。
犯人のカットが明らかに少なかったし顔立ちは隠せないし割とわかりやすいなと思ったんだけど、初見の方はどこで勘づく方が多いんだろう?

奥くんのコナンと青木さんの島田さんコンビがほのぼのしててよかったし、望月くんのエラリィが解釈一致だった。
ヴァン役の子は不思議な魅力があって、今後チェックしたい。

二つの場所での推理が入り組むわけだけど、ミステリ研究会の十角館パートと、コナンたちの本土パートの塩梅がちょうどよくて飽きずに楽しめる。
キャスト発表の時もミス研メンバーは役名まで明かされなかったり、4話の最後までエンドロールが出なかったり、その徹底ぶりにはあっぱれ。ネタバレになっちゃうものね。
あの一行、がしっかり再現されてた。終わり方の映像も余韻が残ってすごく好きだったなあ。

復讐の裁きを託した海は、最後に彼自身に償うチャンスを与えてくれた。自覚した罪は裁かれない方がよっぽど辛い。
いちばんの友人にそれを知ってもらうのは、おそらく死刑か無期懲役になる彼にとって最後であり最大の幸せだろうな。
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