定年も間近に迫ったベテラン刑事の塩原(遠藤憲一)にとって、それは執念の末にやっとの思いで掴んだ〝犯人の尻尾〟だった。家庭 顧みず人生をかけ追いかけてきた…。あれは 10 年前に起こった不動産会社社長殺人事件。決定的な証拠も有力な情報もないまま 10 年が過ぎていた。しかし、地道な聞き込みと、独自の推理で塩原はついに容疑者を絞り出した 。その男の名は黒田清秀(本郷奏多)。黒田の潜んでいるマンションを特定し、部下と共に出向き 証拠を突きつけ「自供」させる!警察署を出て黒田のもとへ出発しようとした塩原。…と、その時!!警察署の前の横断歩道を歩いてくる1人の男。何やら、見たことある顔 。塩原「く、く、黒田……!?」10 年追いかけてきた黒田が警察署の入り口に向かって歩いて来る。…え~っ!!10 年間、捜査を続けていた事件の容疑者が今まさに出頭しようしている…。塩原は黒田に話しかける 。塩原「ちょちょちょ…一旦、待ってもらえませんか?」
2024 年4月。小学生の子どもを持つ関本朝子(松雪泰子)。関本の息子が通う小学校の PTA は他の学校とはちょっと違い、最低一回は PTA 役員をやるのが決まりだった。しかし、そのルールから逃れ続ける女がいた…その名は三井由奈(若月佑美)。保護者たちが集まり PTA 役員を決定する会議の場で、三井は出来ない理由を並べ、結局、関本が PTAの指名部に指名されてしまう…。指名部とは次の役員をリクルートする部署。どうにかして三井を PTA役員にするため奔走する関本。そんな中で、関本の夫の転勤が決まり、その欠員を選抜する会議が開かれた。候補は長年 PTA 役員を逃れ続けた三井と澤田真由美(朝夏まなと)の 2 名。『なぜ、私は PTA役員をできないか』の理由をアピールする“熱いバトル”がはじまるー。