あおい

私のトナカイちゃんのあおいのネタバレレビュー・内容・結末

私のトナカイちゃん(2024年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ちょっとした優しさを見せたり芸人であるからこその人を笑わせたいドニー。男性たちからの嫌な悪ノリに応えてしまう。これらがマーサ視点で都合よく考えられてしまえばたちまちストーカーになってしまう。
ドニーの同僚がふざけてメールを返したあの行為が決定打じゃないかな。

皮肉なのがコメディアンのドニーがマーサによって笑いも取れてしまうのが結果としてWin-Win風になってしまってる所。


2話の注意喚起は無かったけど橋の下の性暴力描写が不快だった。これまで男性が女性から性暴力を受ける描写がある作品は私が見る限りだと無くこれが初めてだった。

4話から急にまた別の一本の映画が始まったのかと思った。ドニーの過去編。いわゆる駆け出し時代どんな手を使ってでも注目を浴びたい、チャンスを掴みたいと願うドニーに近づいた魔の手が今も彼を苦しめていた。なぜマーサを早く通報しないんだと思っていたけども彼女の気持ちを分かる所もありただ脚本家は野放しで良いのかその葛藤が招いた大惨事だった。濃密。
ドニーはこの2つの事件両方とも逃げ出せるかもしれない所でもう逃げ出せなかったのかな。恐怖に支配されもう身動きが取れない状態だったかもしれない。

警察に通報し取り合ってくれマーサが近づかなくなったらなったで逆に気になりだし性的興奮を覚えてしまう展開が怖すぎる。

6話決勝大会でドニーが突然全てを告白するシーン見入る。

心のどこかで繋がりを求め続け、なぜ自分に執着していたのかを病的にまで探り続けていたドニー。とんでもないストーカーなんだけどもマーサにはドニーにしか見出せない魅力がどこかにずっとあったんだと思う。共感もあった。ドニーは逮捕された後もずっとマーサの姿を探し続けていたのが怖い。

レイプした脚本家に会いに行き、彼から告白は勇敢だったと言われる所が1番ゾッとしたかもしれない。本人は何の自覚もないほどあっけらかんとしていた。

一度見たら忘れないマーサを演じた俳優さん、本当に凄かった。百面相なほど表情がコロコロ変わっていた。
あおい

あおい