ty97

シンパサイザーのty97のレビュー・感想・評価

シンパサイザー(2024年製作のドラマ)
4.1
・ベトナム戦争後の余波を描いたこの作品は、難民の経験や西洋・東洋的歴史観を複雑に描いている。主人公の大尉がベトナムとフランスに出自があることに加え共産主義のベトコンのスパイ、そしてアメリカが支援する役人の二重生活を続けていることが彼の出自と重なる。つまり、内的矛盾と戦争中における自身の文化的アイデンティティを描いた作品でもある。
・主要な白人は全てJr.が役を演じ、日本人としてサンドラオーが描かれるのも西洋・東洋的史観が複雑に入り混じっている。東洋からすると白人って同じに見える事と西洋からするとアジア人に見分けがつかないということを皮肉的に表現している。そして、「地獄の黙示録」を皮肉的に描いたEpは、ベトナム戦争を西洋的史点から傲慢と偏見に満ちた描かれ方はとても納得できるEpだった。それらを韓国に出自があるパク・チャヌクが前半3話監督そしてプロデューサー起用されたのも良い意味で歪みを感じる。
・"戦争中における自身の文化的アイデンティティ的視点"は、この作品における最重要な部分

ロバート・ダウニー・Jrが作り上げたトニースターク像がオッペン含め、めちゃくちゃ秀逸に機能してる。これはすごい
ty97

ty97