やみいしゃ

笑うマトリョーシカのやみいしゃのレビュー・感想・評価

笑うマトリョーシカ(2024年製作のドラマ)
3.2
----5話まで見て
多分アンメットのせいなんだけど、今クールのドラマはどれも通常の3割増しくらいにテレビドラマ特有のチープさを感じてしまってどれも今ひとつノれない。
このドラマもまさにその最たるもので、シリアスにやろうとしてるのかもしれないけど、いろいろ嘘くさく感じてしまう。
水川あさみも櫻井翔もなんかコントみたいに見える瞬間がある。
水川あさみってよく知ってる割にはあまり出演作を見た覚えがない。えーこんな感じなのか?って。演出が悪いような気もするが…
記者という役柄もあるのかもしれないけど、なんか聞くたびに「えぇ!」ってリアクションや、聞き出した内容をそのままオウム返しで疑問形で返すようなセリフがやたら多くて、そんなリアリティの無い会話劇がいかにもテレビドラマチックというか。悪い言い方するとバラエティーの再現VTRレベルに見えてしまうこともちらほら…

まぁ、その辺を割り切って肩の力を抜いて軽ーい気持ちで見てる分にはそこそこ楽しめてます。シナリオが結構読めないので、シンプルにそこは気になるし。

----最終話まで見て
前半あたりまでとてもシンプルでわかりやすく、演出もシリアスなようでちょっと古臭い感じの脱力感があるので、あまり神経を集中させる必要もないような、お気軽ミステリー的に楽しむスタンスで観るクセがついてしまいました。
後半どんどん登場人物が増えて、特に総理と外務大臣(?)あたりがどっちがなんなのかよくわかんなくなってきても、今更スイッチ切り替えて真面目に理解する気も起こらず…
ハヌッセンだかシャウエッセンだか知らないが、もはや誰でも良いっていうか、それが誰かだったとしても、だから何?みたいな気持ちになってしまいました。
そんな感じだったので、かえって最後のオチは悪くなかったです。
結局、国民のほとんどは思考停止の馬鹿だよね、ってひたすら言われているような気分になりましたが。それもまた良しで。