ドクター・クライマックスの1の情報・感想・評価

エピソード01
マスターベーション
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あらすじ
売り上げに悩む新聞社が打開策として思いついた新企画。それは皆が抱えている性の悩みに関するコラムの連載だった。執筆を依頼された生真面目な皮膚科医は、しぶしぶ仕事を引き受ける。
コメント2件
マテ

マテ

このコメントはネタバレを含みます

ちょっと"他人に向ける”性欲が強めのエピソードだったので、個人的には観ていて居心地の悪いシーンが散見される。でも面白い。特に薬局でのやり取りは印象的。 「本来なら女性が自分の体に入るものを選ぶべきよね」 「確かに。自分で選ぶ権利がある」 これは目から鱗だったし、前向きで自分軸な考え方だと思う。少なくとも「自衛のために用意しておけ」と言われるよりは(それも尤もなのだけれど) 主体性や自由が手の中にあるように感じられる。パーティーのシーンでは「The Eclipse」など社会派作品を思い出した。 「現代社会には規則を決める人が必要なんだ。人々が一線を超えないようにね」 「誰が線を引くんですか?」 力のある人が決めた"正しさ”が力なき人々の営みを暴力的に踏み躙るさまが目に浮かぶ。 タイドラマや映画を観ていると、同様の主張を感じられることが多々あるような。トップダウンの"正しさ”に疑問を呈することこそが、昨今のタイ社会の大きなテーマなのだろうか。本作では、異性愛と生殖の規範に抗うのと同時に、性愛規範にも抗ってほしいと期待してしまう。アセクシュアルを"見えない”扱いしないでくれたら、と切に思うが、あまり期待しすぎるのもよくないよね。
ayumiya

ayumiya

おもしろい!