2024/7/30 日本映画専門チャンネル
映画版「キリエのうた」を見ずに本作を見ている。映画版は本編178分で時系列が入ったり来たりでわかりづらいらしい。ドラマ版の600分弱で時系列順でそこの整理はされている。それでも自分の中では理解できずに見ていたところ最後にわかった。これは音楽映画だったんだ。
以下はそれを理解する前に抱いたモヤモヤの箇所について。夏彦と希の話も中途半端で、路花と真緒里を描くのも中途半端に感じた。全部詰め込むからこの尺になるけどそれでも描けてない。まったく別の２つの映画でそれぞれ描けばと思うが、これを一本の映画にしたのは岩井監督にとってこれらを繋ぐものがあるのだろう。松村北斗の演技は相変わらず好き。夏彦が主人公のこの物語が見てみたいと思ったが*、そもそもこれは音楽映画だ。夏彦が主役では音楽の話にはならない。
*この辺の話を描いているのが現在放送されている「海のはじまり」なのだろうが、これも私ははまっていないので結局のところ私はなにが見たいのでしょうね。
原作小説も読んでみた。小説では真緒里がイッコになった経緯、夏彦が石巻に夜通しで走った話、エピローグが描かれている。補完にはなるけどやはり音楽映画は映像で見るのがいい。
