冷戦時代のアメリカ｡
米ソ間の緊張はピークに達し､ もはや第三次世界大戦勃発は避けられない｡
｢"全人類共通の脅威"に立ち向かうためなら､ 両陣営は争いをやめて手を結ぶだろう｡
我々の中からくじ引きで選んだひとりを外科手術と投薬によって醜悪な地球外生物に改造し､ 我々が建造した宇宙船で地球を襲わせるのだ｡｣
戦争回避のために科学者たちが捻り出した苦肉の策は､ あまりにもおぞましいものだった…
｢ゆがめられた世界統一｣は､ 最恐のマイ･トラウマ作品です。
陰惨きわまりないストーリィもさることながら､ 物語の終盤に全貌を現す"人造宇宙生物"のインパクト！
原型を留めぬほど歪に変形した全身のフォルム｡
鶏のような逆間接の脚部､
肥大した前腕部と頭部､
逆さまに開閉する目蓋､
そして哀しみを湛えたその瞳 …
(思い出補整､発動中｡ ただし｢エイリアン｣や｢物体Ｘ｣を経た後に見直しても､ やっぱりコワかった｡)
そう｡ 全人類に憎まれ､ 殲滅されるために造られたこの"醜い生きもの"の内面は､ ごく普通の人間なのです｡
だからこそ余計に恐ろしい…
こんな地獄絵図を小学１年生のときに偶然テレビで観てしまったら､ もうこれは一生忘れられません｡ (笑)
｢ウォッチメン｣に登場した冷酷な賢人オジマンディアスの｢とある壮大な計画｣は､ このエピソードから着想を得てるんでしょうね｡
映画版の劇中､ ｢アウターリミッツ｣がテレビ画面にチラッと映るシーンもありましたし｡
玉石混淆のエピソードが49もあり､ なかなかトライしづらい｢アウターリミッツ｣ですが､ ｢ゆがめられた世界統一｣と｢10秒間の未来｣はお薦めであります♪
