swansong

ウルトラQのswansongのレビュー・感想・評価

ウルトラQ(1966年製作のドラマ)
4.5
"空想特撮マラソン"を続けております♪

☆ウルトラQ 第11話「バルンガ」

" 明日の朝、晴れていたらまず空を見上げてください。そこに輝いているのは太陽ではなく… "

物語を締めくくる石坂浩二のナレーションが、心底恐ろしかった。
"この世の終わり"という概念を5歳の私に植えつけた、キング·オブ·トラウマ回です。


☆第17話「1/8 計画」

ソール·バス風のカッコいいタイトルバックから、作り手の本気度が伝わってくる傑作回。
"いま俺は、ここではないどこかに存在する異世界を覗いてるんだ♪"という、ウルトラQ特有の快感を堪能させてくれるエピソードですね。
"ホットファズ"のエドガー·ライト監督は、ぜったいこれ観てると思うなぁ。(笑)


☆第28話「あけてくれ!」

スランプに陥ったSF作家、天本英世のシニカルな笑み。
うだつの上がらないサラリーマン、柳谷寛の八の字眉毛。
ふたりの厭世家の対比が鮮やか。
怪獣や異星人は出てこないけど、これもまた最恐エピソードのひとつですね。


☆第19話「2020年の挑戦」

佐原健二、桜井浩子、柳谷寛(宇田川刑事)、古谷敏(ケムール人)、小林昭二(天野空佐) …
空想特撮ファミリーが大集合♪

フォーッフォッフォ…
人気のない夜の遊園地に響きわたる不気味な笑い声。
音もなく巨大化するケムール人。
クライマックスの決戦シーンが素晴らしいですね。


☆第15話「カネゴンの繭」

冷凍怪獣ペギラ、隕石怪獣ガラモン、連続する東京襲撃事件にはさまれた、愛すべき"箸休め"の回♪

子どもたちが遊ぶ土管だらけの工事現場は現在の多摩ニュータウン、そしてカネゴンがちょこちょこ走る下町の商店街は下北沢のあたりだとか。
昭和40年代の風景が、ノスタルジアを誘います。


☆第21話「宇宙指令M774」

"私はルパーツ星人。地球人に警告します…"
名作ぞろいのウルトラQのなかでは、どちらかと言うと凡庸な回だけど…

"光の球体"となって地球に落下する宇宙怪獣ボスタング。
怪獣という兵器を用いて地球侵略を開始するキール星人。
いっぽう地球を愛し、人類を護るために宇宙から飛来したルパーツ星人。

この設定は、数ヶ月後に放送が始まる"ウルトラマン"に引き継がれてますよね♪
ただしルパーツ星人は巨大化もしなければ怪獣と格闘する訳でもなく、"ねえ人類、怪獣きたよ危ないよー"と知らせてくれるだけなんですけどね。(笑)

さて、そろそろ"セブン"に行こっかな♪
swansong

swansong