ノルウェーのドラマを観るのは恐らく初めてかも。全6話、さらっと観れる。
ノルウェーといえば、キングサーモンと石油利権。これは、突然亡くなったライバル家の息子の持ち株を買い取り、世界最大の鮭生産者になるべく策を巡らせる女性経営者と対立する家族の攻防、それぞれの機能不全家族に起こるあれこれを描いたドラマ。
。。。と書くと深刻そうだけど、のっけから民族衣装を着てHとか、Kポップアイドルが出てくるとか、想像と少しズレた切り口に引っ張られる。息子はフェラーリに乗ってるけど、セリングサンセットとか観た後だと、暮らしぶりは地味に田舎っぽくて「ビリオネア」というほどの財力を感じない(自家用ヘリは飛ばすけど)。企業買収を巡る攻防はあるものの、最終的にとことん悪い人がいないし、デンマーク/スウェーデンのいわゆる北欧ノワール的なヒリヒリする緊張感はないし、敏腕女性経営者の娘の下半身が緩くて問題を作ってしまっても、解決策があれれという感じだし。ハロウィーン、Kポップクリスマスと小ネタを放り込んで無難にまとめあげてるけど、サスペンスとしても弱く、コメディにもなりきれず、誰にも肩入れできなかったから満足感がいまいち。
脳梗塞後の母親の顔が片側だけだらんとしてるの怖かった。唯一学びがあるとすると、強い女性と結婚した男性の理想的な立ち居振る舞いが判るというところかな。こういうお父さんだからこそ、家族全員やりたい放題でも繋がっていられるのかも。