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ようこそ、わが家へのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ようこそ、わが家へ(2015年製作のドラマ)
4.8
主人公・倉田健太(相葉雅紀)は、郊外の一軒家で、父親の太一(寺尾聰)、妹の七菜(有村架純)、母親の珪子(南果歩)と家族4人で暮らしている。 
健太の職業は売れない商業デザイナーで、人と争うのが苦手で自己主張を貫けず、つい相手に合わせてしまう気弱な性格。 そんな性格は父の太一ゆずり。 
ある日、健太は、ホームで女性を突き飛ばし、割り込み乗車をしようとした男を注意する。 柄にもない行為に健太自身も驚くほどだが、仕事が上手くいかない鬱憤からだった。 ところが、その日を境に健太の家でストーカー的な嫌がらせが起こるようになる。 花壇の花が一本残らず引き抜かれたり、自転車のサドルが切り裂かれたり…。 健太と家族は、ストーカーが誰なのかを突き止め、解決しようとする。 しかし、倉田家の周りから、疑いのある人物が何人も出てくることに。 健太の父親太一が勤める会社では、納品ミスなどが相次いで、兼ねてから社員を庇う太一に遺恨があった営業部長(竹中直人)は、太一に責任を被せてくる。太一は、営業部長と戦う。
しかし真相は、恐るべきものだった。
池井戸潤のサスペンス小説をドラマ化。
防犯カメラなど設備で防備しても容赦なく襲ってくるストーカーの狂気、理不尽が罷り通る会社の理不尽が同じくらい描かれているので、中盤からの逆襲劇が痛快だが、犯人の正体は人間何気なくやったこと言ったことが怨みを買っていることがあるというほろ苦さがあるオチだった。
相葉雅紀が気弱な健太にはまっていたし、沢尻エリカの謎めいたヒロインも、印象的。
ミスリードさせる巧みな構成も、よく出来ていた。
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