雲中（うんちゅう）世界に暮らす米小七（ミー・シャオチー）は、怪しい老人・酒仙（しゅせん）から陌（モー）家第98代承継人だと告げられる。貰った袋を開けると鯤鵬（こんほう）大陸の北月（ほくげつ）国にワープし、太った猫に変身する体になってしまう。偶然にも北月国の王・北宮炎（ベイゴン・イェン）の血に触れたことで本来の人間の姿に戻ったが、元の世界に戻るには、運命の人に愛され、さらにその人と一緒に４つの霊玉を集めなければならない。

霊玉を求めて南風（ナンフォン）府へ行くも、南風辰（ナンフォン・チェン）に口説かれてしまう小七。そのうえ酔った勢いで炎と寝てしまう。一方、陌家の文様が小七に刻まれていることを知った辰は、霊玉を狙って小七に求婚する。

小七がケガをすると猫に変異することを目撃した辰は、より彼女に興味を持つ。小七は炎にお願いして一緒に霊玉の真偽を確かめようとするが、同時に彼は運命の相手ではないのではないかと疑念を抱く。

運命の人がやはり炎だったことに小七はひと安心する。婚約の儀当日、結婚に不安を抱いていた小七は、袋の中にあった文言を手がかりに1人で東山へ向かうが…。

炎が小七と日の出を見に行くと、刺客が突然現われ、炎は背後に大きな陰謀があることに気づく。東黎山荘から霊玉鑑賞の招待状を受け取った炎は、疑いつつもその場に向かうが、そこにいたのは…。

小七は霊玉を求めて辰と共に東黎山荘を訪れるが、そこで殺人事件に遭遇する。小七は事件解決のために奔走するが、辰と共に罠に落ちてしまう。辰はそこで小七に自身の過去を語り始める。

東黎山荘で起きた事件の解決を急ぐ一行。その途中、小七と炎は罠に落ちてしまう。気を失った炎は夢の中でかつての記憶を思い出す。小七は何者なのか、過去の出来事を振り返っていくと…。

小七と炎は、命からがら2つ目の霊玉を手に入れる。5年前の記憶を取り戻した炎は、再び小七を失うことがないように、自分を犠牲にしてでも小七を守ると心に誓う。

２つ目の霊玉は茉莉（モーリー）の手に。ますます関係が深まった炎と小七は霊玉を取り戻すために画策するが…。

炎ヘの気持ちを確認した小七は、霊玉探しを止めて、このまま炎のそばに残ることを決心する。恋文を準備し、炎に改めて自分の気持ちを告白しようとするが…。

小七は霊玉のために自分が炎に利用されたと思い込み、北月府を出て風雅（ふうが）苑で働くことに。陌家の霊玉は北月、南風、東黎（ドンリー）、西雲（シーユン）の４つの家にそれぞれ保管されていることを知った小七は、過去の東黎族と西雲族の確執を知る。

炎は小七に5年前の記憶を打ち明け、2人は互いの気持ちを確認する。3つ目の霊玉を探しに南風府を訪れた帰り、炎が小七を案内した場所には、数えきれないほどの灯籠が並んでいた。

小七の体調不良は西雲族が仕込んだ毒によるものだった。小七と炎はそれが楚楚（チューチュー）の仕業であることを知り、その背後にいる存在に気づく。西雲族は解毒剤が欲しければ小七に霊玉を持って西雲族の旧宅に来るように要求する

解毒剤を渡す代わりに炎に結婚を迫る楚楚。炎が応じたことに付け込んで、楚楚は小七への嫌がらせを激化させるが、辰が間に入り、小七を屋敷に連れ帰る。

小七は楚楚に誘拐されるが、その後、楚楚らしき遺体が山中で発見される。小七は殺人犯として投獄。炎と辰が小七を救出に来るが…。

炎との婚礼を間近に控え、期待と不安で胸がいっぱいの小七。式当日、小七を迎えに来たのは、なんと炎ではなく辰だった。辰は炎が来ないことを告げると、小七を連れ去ってしまう。

ようやく夫婦になった小七と炎だったが、辰が炎に決闘を申し入れ、２人は毒入りの酒で勝負をすることに。一方、小七は西霊に誘拐され、霊玉の在りかを吐くように迫られる。

辰と炎との決闘も、小七が西霊にさらわれたことも、すべては西雲族の霊玉を手に入れるために、小七と炎と辰が計画したことだった。西霊は最後の霊玉を渡すまいと抵抗するが…。

小七は妊娠してたが炎には伝えず、自分が犠牲になる覚悟を決める。陌家の仕掛けを解いていく一行だが、それは小七との別れに近づくことを意味していた。最後の仕掛けを解いた先に待つそれぞれの運命は…。

最後の仕掛けの直前で、すべてを知った炎は小七を止めに行くが間に合わず…。自暴自棄になった炎だったが、辰に諭されて酒仙から渡された解毒薬を飲む。そして10年の月日が流れた。