ねぎおSTOPWAR

その電話が鳴るときのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

その電話が鳴るとき(2024年製作のドラマ)
3.8
おもろいんですわ!
「涙の女王」もね、ちょっとした興味だけで始めてみたら、1話のラストでガツン!!とやられドはまり。また今作も似た感じでするっと始めて1話のラストで「しゃべんの!!!???」と。

ただね、もうこれは超個人的なものなんだろうけど、ユ・ヨンソクがね・・・彼の唇と頬がね、優しい人にしか思えない。そして彼が歩く時の肩の威厳のなさね。いや、優しい人なのさ、きっと。「賢い医師生活」がもう頭から離れないんだわなー。

基本、総じて面白かったです。
・・ただ10話までは😅

このね、エンド作るのって大変だろうなあって思います。
ファンたちがどうしたら満足するかって考えて考えた跡は見えるからね。
ただなあ、自分たちの表現として作って行っていいと、個人的には思います。
もちろん評価ってもんは付きまとってしまいますが、なんだかおもねり過ぎな感じを抱いてしまったもんで・・。




ここからはまったく想像というかネタバレのほぼ独り言です。




脚本家にとっては、キャラクターの一貫性って保たれるものだと信じたいしそこは譲らないと思う。・・ならばなぜわしが、数人のキャラがここ数話で違う人物くらい変わってねえか??と思ってしまう??
脚本がいよいよ映像となる、現場にあるのは演技・演出だわな。
たぶんスタジオドラゴン制作ものや、余程気合の入ったものならば、まずトータルで本を作り上げて撮影に入っていくと思われる。(ものによるでしょうが・・)
でも放送局ドラマの流れって視聴率欲しいからさ、客の反応をSNSから拾い、修正していく。場合によっては死ぬ予定だった人が死なないとか、生き返るとかね!😆
ってことは、本を渡されるまで監督も役者もどうなるか知らずに演技しているんだよね。
ひょっとしたらここの乖離が問題を起こしてねーか?
役者と監督(演出)からしたら、せっかくおおよそ聞いていたあらすじを頼りに懸命に人物を作り上げ、気持ちを込めて作って来たものを、現場でも「ええーっ、ここからどうしてここに持っていくんだよー!」って驚くような本にされていないか?


ユ・ヨンソクはおそらく自分の素性を明かしてこの一家の呪縛を解こうとするというあたりは想定内で、だからこそ「これから僕に何が起ころうと、何を失おうと、最後に残る本当の僕は君といるときの僕」って言ったんだよね。そしたらどっか行かなくてはならなくなった。ヤツから何かを聞いてから、いったん消えることが求められてしまった。この新しい論理ってもう矛盾してんだよなあ。突然「祖父はヒジュの弟を殺したんだ」ってさ、そんなに衝撃的なことか??
あの母と真の息子との関係性もなあ・・。あの殺されかかった息子ってさ、要は人間を昆虫か何かのように殺しまくったわけでしょ?だからもはや人間ではなく怪物だから、懸命に隠そうと監禁する母のやり方ではなく祖父は殺そうとした。そこでの各自のすれ違いや思い違いがこの現状を生んでいるわけだよね?本来はここの真意を知ったり驚きながら死に至ったり改心したりというのが狙ったとこだよな。で、実際はここおざなりなんよなあ。
母は急激にユ・ヨンソク憎くなっちゃってるし・・彼女はユヨンソクに実の息子を被せて自分すらごまかそうとした人であって、本来ユヨンソクを憎んではいなかったはず。特にヒジュに殺意なんて・・。
・・おそらく脚本は、あの元凶の祖父がユヨンソクに乗り移っていて、母はそれを憎んだ・・って流れなんだろうなあ。


もうさ、こうなったら最初に計画されていたストーリーを知りたい。
そして何故、どんな事情でこうなってしまったのか・・。