「ホットスポット」は、「ハッキリした突っ込み役のいないロングコント」でした
まんまと創り手の手中に嵌まりにいった感じでした
まさにバカリズムさんの手中、その脚本を軸に作品を作り上げた創り手の狙いにまんまと嵌まりました
普通の少し田舎のホテル（基本的に冴えない感じの…）のシチュエーションドラマに近い感じで始まり、どんな展開で面白くしていくのかと推測と期待として見進めていくと、とんでもない設定がプラスされていきます
ただ…このとんでもない設定になぜか説得力があるんです…
あり得ないのに現実離れしてるのに、会話劇の妙と演者の演技力でなんの抵抗もなく観手に受け入れさせてくれます
これば作品の力、底力だと思います
なんと言っても遠藤清美を演じた市川実日子さんです
のんびりと、でもピリッと「トンでも設定」に直面する主人公を綺麗に飄々としっかりと演じられていてこのドラマの説得力でした
そしてもちろん高橋孝介を演じた角田晃広さんが、このドラマへ誘ってくれる道先案内人として秀逸なキャラクターを演じられていました
その他に周りを固めた日比野美波を演じた平岩紙さん、岡田綾乃を演じた木南晴夏さん、中村葉月を演じた鈴木杏さん、稲本紀子を演じたMEGUMIさん、真鍋瑞稀を演じた志田未来さんがファンタジーなのにエッジの効いたドラマに仕上げていました
宇宙人、未来人、超能力者、タイムリーパー、幽霊と次から次へと「トンでも設定」なんですが、観ていて楽しくなってくる一方で、テレビの中に引き込まれ、次の「トンでも設定」を待ってしまいました
まんまとなので、ちょっと悔しいので、次のバカリズムさんの作品にもっともっと違うテイストの連ドラを希望せずにはいられません
