みりお

悪魔が来りて笛を吹くのみりおのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔が来りて笛を吹く(2018年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

横溝正史作品3本目📖

これは結構えげつない内容だったな〜💦
戦後の混乱と貴族の横暴さが浮き彫りになっていて、日本はこんな歴史を歩んだのに、よく革命が起きなかったなとつくづく思う。
こんな世の中でも人々が立ち上がらないなんて、欧米から見たら違和感があるのもわかる💦
ただ作品としてはやはり面白い✨
薄暗い洋館の中で展開される、血と欲にまみれた胸糞なお話…やはり癖になる😂笑

それにしても中村蒼くんは、こういう幸薄な役似合うなぁ〜
貴族の戯れの末生まれ、犬の子のように追いやられ、望んで生まれたわけではないのに必死に生きるしかなくて…
そんな彼が唯一心を許せた相手が、まさかの妹で…
全てを知った後の東太郎の顔が本当に痛々しくて、望んだ結果ではないだろうけど母の胸の中で死んでいった彼の横顔を見てたら胸が締め付けられるようだった。

あと『八つ墓村』では不幸な青年を演じていた村上虹郎くんのパパ・村上淳さんが、なんとも腐り切ったおちぶれ家族を演じていて、そのギャップは面白い😂
村上淳さんも、ほんとカメレオンだよなぁ〜
誠実さの塊のような役も、腐り切ったクズの役も、ほんと幅広にこなされる✨
村上虹郎くんの振れ幅もパパ譲りなのかな😚
みりお

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